そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

「200万円は返せない」世界一周クルーズ「ピースボート」の開き直り

60歳で退職したときに船での世界一周を検討したことがあります。

3か月ほどで世界を回るというものです。

よく新聞に広告が載っていたもので、ピースボートが運営しているものでした。

結局、大学へ進んだということもあり、申し込むことは、ありませんでした。

 

今回のコロナ騒ぎでは、最初に横浜港に停泊したダイアモンドプリンセス号の一件があってから、こういったクルーズは、ほぼ中止になっているようです。

確かに長時間にわたって同じ空間で過ごすというのは、一人でも陽性者がいれば、感染症にかかるリスクは高いでしょう。

 

そんな中、以前、新聞の広告で見たピースボートの世界一周クルーズがトラブルになっています。

 

president.jp

「キャンセルを申し込んで一括で返してほしいと言っても、『今年7月から3年間の分割でないと対応できない』の一点張りです。その間に倒産したらお金は返ってこないのかと聞くと、『そうですね』とまるでひとごとのような返事でした。もうお金は戻ってこないだろうと、あきらめている状態です」

 

石川県に住む50代の女性は、2022年12月から約3カ月間実施する世界一周クルーズへの参加を、去年夏に申し込みました。

料金は4人部屋で1人198万4000円。定価は257万円で、早割で30%引きでした。

女性には、2020年に新造デビューする予定の「エコシップ」号での世界一周が魅力的に見えたそうです。

 

ですが、2月3日に横浜港に寄港したダイヤモンド・プリンセス号で感染が拡大し、その後、欧州やアメリカで感染爆発が起きました。

この新型コロナウイルスの感染拡大でクルーズどころではないだろうとキャンセルをします。

 

女性は4月初旬に、ジャパングレイスに電話でキャンセルを申し込んだ。対応した女性は「キャンセルの申し込みが殺到しているので、4月に入ってからキャンセルしたお客さまには、7月からの返金をお願いしています」と説明した。「もしも7月までに会社が倒産したら、お金は返ってこないんですか」と聞くと、一瞬詰まりながらも「いえ、そんなことはございません」と言われたので、不安はあるものの大丈夫かもしれないと思っていた。

 

ですが、来た書類を見ると驚きます。

即金ではなく、3年間36回払いで返金というものだったからです。
女性がそれ以上にあぜんとしたのは、次のやりとりでした。

 

「3年かけて返金するといっても、途中で倒産したら、お金は帰ってこないんですよね」と聞くと、担当者は次のように言った。

「そうですね。そうなった場合、債権者は残った債権をみんなで分け合う対応になると思います」

 

つまり倒産したら。ほとんどのお金は戻ってこないかもしれないということです。

その言い方は、まるで他人ごとのようだったといいます。

 

旅行業約款第19条には、旅行開始前のキャンセルについては、契約解除の翌日から7日以内に払い戻しをすることが定められています。

このジャパングレイスの対応は、約款に違反している可能性があります。

このトラブルに関して旅行代理店の業界団体である日本旅行業協会もきちんと対応するように指導し、監督官庁観光庁も行政指導をしました。

 

にもかかわらず、ジャパングレイスは、今まで通りの対応のままです。

さらに驚くことには、いまだにツアー募集の宣伝も続けているとのことです。

 

ジャパングレイスは3年間分割での払い戻しは「苦渋の決断」と説明するが、クルーズを申し込んだ人たちが払い込んだ金額は、1人あたり数百万円と高額だ。ジャパングレイスはキャンセル客の希望に沿うよう、手を尽くすべきではないだろうか。

 

最後にこの記事のライターは、こう結論付けていますが、その通りでしょう。

旅行業界は、どこも厳しいでしょうが、キャンセル客の希望には、沿ってほしいものです。

 

関連記事

 

sosigayax.hatenablog.com

 

sosigayax.hatenablog.com