そしがやが公務員になったのは、いくつかの理由がありますが、安定していて、試験制度で採用が決まるので、公平だと思ったからです。
民間企業の場合は、どういう視点で採用が決まるか不透明なような気がしていたのです。
45年以上前に入ったころは、給与は、民間に比べれば、安かったので、今ほどの人気はなかったのですが、40年近く勤めてきて、結局は、よかったと考えています。
最近は、民間の採用状況が良いので、公務員人気が以前ほどではないというニュースを読んだことがあります。
ただ現在のコロナ騒ぎで民間も今後は、厳しくなるとの報道もあります。
さて、そんな公務員ですが、デメリットが少なくないという記事を読みました。
この記事では、公務員を目指す際の4つのデメリットをあげています。
デメリット1 少子高齢化、生産性向上(IT化)が進み、介護福祉への職種転換もありうる
デメリット2 市場価値につながる専門スキルが身に付かない
デメリット3 公務員を目指している期間は、企業からすると「空白期間」
デメリット4 民間企業は「公務員マインド」を嫌う
そしがやが勤めているころに一番公務員でデメリットだと感じたことは、デメリット2でした。
一般事務で入ったので、数年おきに職場が変わり、その都度新しい仕事を覚えなくてはいけません。
それも専門性が強くない内容で、新しい職場へ行くとすぐに使えなくなります。
ですから公務員以外では、全然活用できないものです。
事務業務は各企業とも非正規社員(派遣スタッフ)でまかなうことが多く、おまけに昨今のIT化によってさらにその仕事は減っている。そのため、公務員の一般行政職(事務職)での業務経験は転職市場ではそこまで評価が高くなく、公務員から民間企業への転職を考えた際には苦しい状況となる可能性がある。公務員としてずっと働いているうえでは問題ないが、「つぶしの効く仕事」とは言えないだろう。
一般事務職の仕事の多くはデータの入力・編集業務が中心となっていて、窓口での書類発行業務(住民票、印鑑証明書等)も含まれていますが、専門性が強いものではありません。
ですから、この記事でも述べているように非正規社員(派遣スタッフ)でもできるものです。
つまり民間企業では、公務員の一般事務職は、「つぶしが効かない」と言われても仕方ありません。
このように、公務員を目指すことのメリットとデメリットを両方とも理解したうえで目指してもらいたいと思う。
この記事では、メリットとデメリットを理解したうえで公務員を目指してほしいと指摘しています。
そしがやは、メリットだけを考え、何となく試験を受け、合格して、公務員になったのですが、この指摘は、重要です。
公務員を目指すのであれば、公務員になってからどんな仕事を志望し、どんな能力を身に付けていきたいのかを明確に持ったうえで目指してもらいたい。
最後には、こう結論付けていますが、正直言って、公務員になったころは、そんなことは考えていませんでした。
ただ漫然と公務員になった身としては、ちょっと頭の痛い指摘ですね。
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