そしがやは、できるだけものを持たないようにしてきました。
それは、リタイアして、勤めているころに比べると金銭的な余裕がなくなったこともあるし、狭い集合住宅に住んでいて、物を置く場所がそんなにないということもあります。
何年か前からミニマリストという言葉を耳にするようになり、ちょっと憧れにも似た気持ちでそしがやもミニマリストを目指したいと思っていました。
物を買わなくなったし、使わない物もすぐ捨てるようになりました。
一方、妻は、東北の震災の記憶があるせいか、水、食糧、マスク、トイレットペーパーなどを日頃から備蓄する方です。
ですから狭い部屋の中には、普段は使わないものであふれているという状況です。
これまでは、正直、そんなに貯めこんでどうするんだという気持ちでした。
ですが、今回のコロナウイルス騒ぎで、マスクが買えなくなったり、トイレットペーパーが店から消えたりすると意外と妻のこれまでの行動でよかったのかな、とも思えてきます。
ミニマリストというのは、近くの店で必要な物がいつでも手に入るということを前提の価値観だったのかもしれません。
地震や今回の感染症のような事態が起きると、もろいものだと感じました。
今回のコロナウイルスもいつかは、落ち着くでしょう。
社会レベルでは、政府や自治体の対応がどうだったのか、いろいろと検証されるべきです。
一方、個人レベルでは、ある程度は、必要な物を貯めておくのも必要なのかなと思いました。
これは、感染症蔓延の時だけでなく、いつか絶対起きる地震対策上も有益でしょう。
ですが、災害や感染症蔓延時用の備蓄とミニマリストの考え方が矛盾するかというと必ずしもそうとも言えません。
部屋の中には、災害時などにも無駄なものも結構あるからです。
これからは、物を捨てるときは、日常だけでなく、今回のような非常時も想定して、廃棄することが大事になってくるでしょうね。
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