現在、日本株12銘柄を所有しています。
そのうち9社は、株式優待を実施しています。
投資のスタイルとしては、高配当株式投資で年間3%の利回りを目指していますが、結果として優待株を割合としては、かなり所有することになっています。
個人的には、ずっと優待をするお金があったら、配当に回せとずっと考えていました。
ですが、このごろは優待投資もリタイア後の投資としては、そんなに悪くないのではないかと思い始めています。
そんなわけで株式優待のメリットとデメリットを挙げてみます。
メリット1 個人投資家ほど得する
株主優待制度を設けている企業は、保有株数に応じて優待品に差をつけることが多いです。
例えば100株保有の場合1,000円相当の商品、500株保有の場合3,000円相当の商品などです。
その際、保有株数と優待品の価値が正比例する企業の方はほとんどなく、多くは100株保有など、優待品をいただける最小単位での優待利回りが最大となります。
これは、最小単位の株式を所有することが多い個人投資家にとっては、有利です。
このメリットは、有名な桐谷さんも指摘していました。
メリット2 投資を分散することになり、大損しない
メリット1に通じますが、最小単位保有の場合に優待利回りが最大になるので、「100万円を1社に投資」より「10万円づつ10社に投資」になるケースが多くなります。
多くの株式優待投資家は、このスタイルになるでしょう。
ですから意図しないうちに、複数の企業に投資する分散投資のスタイルとなり、仮に持ち株の1社が暴落してもポートフォリオへの影響は限られたものになります。
メリットを2つ挙げましたが、反面デメリットもあります。
これは、メリットの裏返しとも言えるものです。
デメリット1 管理が面倒くさい
そしがやの場合は、12社なので、そんなに管理が大変ではありませんが、ブログでよく見る株式投資家は、かなりの数の株式優待をしているので、管理が難しそうです。
株式優待の集中する6月ころは、毎日のように優待品が届き、うれしくもあるのですが、その段ボールの処理とか優待品を使う期限を忘れないようするのにかなりのエネルギーを使うことになります。
テレビで見る桐谷さんは、優待の期限日には、使いきろうと自転車で走り回っていますが、あそこまで行くとかなり負担でしょう。
デメリット2 大きくは儲からない
メリット2の裏返しなのですが、大損もしない代わりに大儲けすることもありません。
1社程度が数か月で株価が倍になるということありますが、1社あたりの投資額が少ないので、大きく儲けることはできません。
リスクもない代わりにリターンもそんなにないということです。
こう見てくると優待株式投資の全体像がはっきりしてきました。
つまり短期間で資産を増やすことはかなり難しいということです。
ですからまだ仕事をしていて、多少のリスクを取れる人なら、リスクはあるが、リターンも大きい別の投資方法を取ったほうがいいでしょう。
ですが、リタイアして、リスクを取れない個人投資家には、メリット1と2で述べてきたようにそんなに悪くない方法だと思えてきます。
それに優待品が届くのは、それなりにうれしいものです。
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