６０歳で定年でリタイアするときには、再雇用で仕事を続ける道もありました。
勤務日数もいくつか選択肢があり、それによって給与も現役の時の２分の１から３分の１までとなっていました。
７割程度の人がその働き続ける選択をしました。
リタイアするという選択をしたそしがやは、少数派でした。
リタイア後、職場の人との付き合いがないので、働き続けるという道を取った人がどういう気持ちだったからは、わかりません。
経済的な事情、あるいは生きがいの問題、いろいろな思いがあったのでしょう。
そんな会社員の記事を読みました。
お悩み：60歳、会社員。定年後の再雇用で年収1100万円が年収450万円に。妻は55歳、事務パート年収60万円。再雇用後の仕事は若い人の雑用のようなもので張り合いが出ない。家のローン（残債2500万円）。貯金2500万円。
再雇用で給与が半分以下になって、仕事にやりがいがない男性の相談です。
「定年前の年収1000万円超ということは、おそらく大企業。企業年金も期待できるとすれば、恵まれているほうです」。そう語るのは経済コラムニストの大江英樹氏。自身も定年からの再雇用を経験し、後に独立を果たした。
大江秀樹が言うように普通に考えると恵まれているサラリーマン人生を送った人でしょう。
お悩みの中では、企業年金については、触れられていませんが、これだけの給与をもらっていたところなら、ありそうです。
「住宅ローンは定年前に返し終えるのが理想的です。それが無理なら持ち家を諦めて賃貸のほうがいい。そのかわり金融資産を持っておき、子どもが独立したら夫婦で暮らす小さなマンションを購入する。いっそ老人ホームに入る手もあります」
この恵まれた相談者の悩みの中でちょっと不思議に思うのは、ローン残高が２５００万円もあることです。
これは、大江も指摘しています。
子供の教育費にお金がかかった等の理由でローンが残ってしまったのかもしれませんが、この年齢でこれだけのローンというのは、かなり不安です。
「大した仕事もないので、私はこれまでにやってきた仕事の内容を文章にして書いていました。それが独立後、最初に出した本になったんです。仕事が面白くないなら、これまでの経験やコネを生かして、転職、独立を考えたらどうでしょう。再雇用はそのための猶予期間だと思って、次の準備をすればいい。頑張ってもどうせ昇進はないのですから。仕事しているフリだけの人、いっぱいますよ（笑）」
さて、この悩みの本題の「仕事が面白くない」ですが、大江は、転職、独立を勧めています。
これって、どうなんでしょうか。
６０歳から今までとは違う道を歩んで成功するというは、なかなか厳しいのではないか。
失敗したら、ローンも返せなくなってしまいます。
この相談者がどれだけのスキルを持った人か分かりませんが、そしがやだったら、今の会社で仕事をするフリをして、まずは、ローンの返済に全力をあげますね。
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