今もっとも話題のニュースは、新型コロナウイルスでしょう。
テレビを見てもこのニュースが一番取り上げられています。
少し騒ぎすぎだと感じるほどです。
もうちょっと冷静になったほうがいいような気がしています。
そんな新型コロナウイルスの関係でこんな記事を読みました。
「ドサッという音を聞いた施設関係者が、寄宿舎近くで倒れている血だらけの男性を発見。すぐに119番通報しましたが、男性は搬送先の病院で死亡が確認されました。遺書は見つかっていませんが、遺体の状況から寄宿舎の上階から飛び降りたとみられています」
これは、2月1日午前10時15分ころに埼玉県和光市の国立保健医療科学院の寄宿舎で起きた出来事です。
この施設では、現在は新型コロナウイルスが猛威を振るう中国・武漢からの帰国者が、一時的に身を寄せています。
亡くなったのは、内閣官房の37歳の男性職員です。
「男性職員は1月31日から施設に泊まり込み、過酷な勤務状況が続いていたようです。自殺と受け入れ業務の因果関係は不明ですが、混乱を極める現場で大きなストレスを抱えていたのは間違いないようです」
この男性職員は、警視庁から内閣官房に出向していましたが、帰国者の滞在受け入れ要員に抜擢されました。
ですが、まさかこの新型コロナウイルスの最前線に立つとは思っておらず、ここ数日は動揺もあり、心ここにあらず、という様子だったそうです。
帰国者のメンタルも限界になり、怒号が飛び交い、恐怖さえ感じる現場だったといいます。
この男性職員は、そんなクレームを一身で受けることになり、ストレスも大変なものだったようです。
「仕事は“相談窓口業務”という名のクレーム処理係だったようです。真面目な彼は帰国者の怒りのハケ口となり、サンドバッグ状態。2日間、寝ずに相当なプレッシャーを受け続けた。急激なストレス過多と、自殺に何らかの関係があるかもしれません」
警視庁関係者は、このように自殺との関係を分析しています。
この記事を読んで公務員経験者は、みなわが身のように感じる人が多いのではないでしょうか。
そしがやも勤めているころは、住民からのクレームで、この男性ほどではありませんが、だいぶストレスを抱えたことがありました。
「この苦しみは、いつかは、終わる」と思い続けて、どうにか耐えることができました。あとは、そしがや自身の性格が、ストレスを仕事だと割り切って、受け流せる性格だったこともあるでしょう。
ですが、この男性は、まじめな性格で、ストレスをかなり溜めてしまっていたようです。
その後、この新型コロナウイルスそのもので死者が出ましたが、この男性職員がこのウイルスの関連で亡くなった最初の人間になったのは、何か皮肉なことのように感じました。
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