株式投資は、高利回りの株式を中心に投資しています。
いろいろな株式を検討した中で、投資を見送った株式の中にJTがあります。
現在でも6%とかなり高くて、魅力的な利回りですが、タバコが主力商品ということでこれからは伸びない産業であり、タバコが健康に害がある商品でそしがや自身も吸わないので、投資をしていません。
ですが、そんなJTについての分析記事を読みました。
国内の喫煙人口が減少していく中、JTが衰退していくイメージがあるかもしれません。でも実際は安定高収益企業です。営業利益率(18年12月期実績)は25.5%と高収益であり、自己資本比率も48.2%と財務も良好です。自己資本利益率(ROE)も14.3%と極めて優秀。これだけみれば安定高収益の高配当利回り株として評価されていいはずです。
筆者は、JTを好意的に評価しています。
ですが、株価は、低下傾向にあります。
その理由としては、以下の3点を挙げています。
売られる理由(1)~国内での喫煙者減少
売られる理由(2)~次世代たばこでの出遅れ
売られる理由(3)~ESG投資の「逆風」
売られる理由として3点がありますが、そしがやがJTに投資しなかったのは、3番目の理由が一番大きいです。
日本を含めた世界の年金基金などの間では、環境や社会的責任、ガバナンスを重視して銘柄選別する「ESG投資」の波が広がっています。JTは健康に害のあるたばこを販売しているという理由でESG投資の際、除外銘柄となることがあります。
健康に害のあるタバコを販売している会社に投資することがそしがやとしては、納得できなかったのです。
将来的には、タバコは、なくなってほしいとさえ考えているからです。
不安材料(1)への反論~国内喫煙者減でも高収益を維持
不安材料(2)への反論~次世代タバコでも巻き返し
不安材料(3)への反論~「ESGディスカウント」で割安に
筆者は、上記のように3点に関して、反論をしています。
それなりに説得力のあるものです。
こう熱心に擁護していると私が愛煙家と思われるかもしれませんが、実はたばこは吸いません。ですからESGファンドだけでなく、個人投資家の間でもたばこを嫌って「JTに投資したくない人」がいるのもよく分かります。
ですが、投資と好き嫌いは別物。投資の世界で買い手が少ないということは、その分、株価が低迷し結果的に本来の企業価値よりも割安に放置されやすくなっている可能性があります。いわば「ESGディスカウント」が付いている状況です。長期のリターンを考えたときに見逃す手はありません。
3番目については、このように述べています。
投資と好き嫌いは別というものです。
「ESGディスカウント」があるので、その分、割安になっているので、買い時だという理屈です。
これも一つの割り切った考え方ですが、そしがやは、健康への影響を考えるとタバコの社会での存在に否定的ならざるを得ません。
JTへの投資は、やはりしないでしょうね。
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