リタイアしてから5年目を迎えていますが、退職金は、いまだに1円も使っていません。
もっぱら運用に充てています。
当初は、各銀行の退職金プランという、比較的高金利のもので回してきたのですが、3年経つと使えなくなり、現在は、10年物の個人向け国債で運用しています。
金利そのものは、0.05%ですが、証券会社からのキャッシュバックがあるので、それを含めると0.4%の利回りになります。
現在の金利状況の中では、リスクのない運用でこれだけ高いものはありません。
ただ1年間は、保有していないといけないので、その間は保有し、1年後には、売却して、また買いなおして、キャッシュバックを受けるということを繰り返すつもりです。
リタイア後の3年間は、最初に述べた各金融機関の退職金プランを利用していきました。
その時には、このウェブサイトを参考にしました。
今回この記事を書くにあたって、久しぶりにこのウェブサイトを見てみたら、現在、申し込み停止中の金融機関が多いのにびっくりしました。
各金融機関とも以前よりも厳しい状態になっているということが分かります。
そんな退職金ですが、最初に自分の口座に今までには考えられないほどの金額が振り込まれたときには、かなり浮かれた気持ちになったことを覚えています。
ちょっと贅沢な海外旅行に夫婦で行こうかなって考えたのです。
勤めているころは、長い休暇も取れなかったので、今までのご褒美として使ってもかまわないかなという気になったのです。
ですが、結局は、これからの長い老後を考え、やめました。
いまになって思えば、それでよかったです。
退職金に関するこんな記事を読みました。
退職金をご褒美だと勘違いする『ご褒美貧乏』
リタイア後の生活は、公的年金だけでは不足しがちで、多くの人が貯蓄の取り崩し生活になります。多くの方が誤解しているようですが、会社員がもらう退職金は、その取り崩し生活の大事な資金であり、決して人生のご褒美なのではありません。
この記事では、退職金は人生のご褒美ではなく、取り崩し生活の大事な資金だと述べています。
いまにして思えば、その通りだと実感しています。
ところが、多くの人は、約2000万円というまとまった額の退職金を手にすると、気持ちが高揚して「ランナーズハイ」ならぬ「退職金ハイ」になるようです。
「少しは自分や家族をねぎらって、プチ贅沢をしても罰はあたらない」と豪華な旅行に行ったり、前々から欲しかったものを買ってしまったりと、後先考えずパーっと使ってしまう方が多いです。
ですが、退職金をもらった時には、この記事でいう「退職金ハイ」になりやすいと指摘しています。
そしがやもその時は、そんな気持ちになりました。
公的年金では生活費が足りないという人たちのための不足を補うために退職金はある、と考えたほうが良いのではないでしょうか。
この記事の結論は、この一点ですね。
一時金で受け取ってしまうので、誤解しがちですが、退職金は、あくまでもこれからの生活費を補うものだということを忘れないようにしたいものです。
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