金融庁が発表した「老後には2000万円が必要」という報告書が騒動になっています。
これによって、金融庁の意図とは、異なって、かえって老後に不安を感じた人も多いでしょう。
いくつかの週刊誌がこの問題に触れていました。
そんな中のある週刊誌の記事に「老後が不安なら老後をなくせばいい」というものがありました。
一見すると禅問答のようで、何のことを言っているのかわかりませんが、読んでいくと老後というのは、仕事を辞めてから始まるので、仕事を辞めるな、というものです。
そうすれば老後がなくなり、不安がなくなるというものです。
つまり生涯現役の勧めです。
定年でリタイアしたそしがやとは、違う選択です。
まわりには、この記事のいう生涯現役の友人もいます。
65歳のある友人は、同じ公務員でした。
60歳からは、5年間の再任用で働きました。
それも今年の3月に終わったので、広報誌で見つけた地方自治体の非常勤の仕事に応募して、受かり、現在その勤務をしています。
週4日窓口で福祉関係の相談を受けるというものです。
彼は、そしがやとは全く違う道を選びました。
非常勤の仕事は、70歳までできるので、それまではしたいと言います。
今の様子では、70歳以降も働くつもりです。
彼にとっては、仕事を辞めるという選択肢はないようです。
最初に取り上げた「老後が不安なら老後をなくせばいい」という週刊誌の記事のままの選択でしょう。
そしがやは、彼とは違う道を選びましたが、人それぞれだと思います。
彼の選択も一つの考え方です。
そしがやもリタイアしたとは言うものの、まったく仕事をしていないわけではなく、時々、大学院に関係したアルバイトをしています。
来月は学部の期末試験の試験監督をします。
まだ何日仕事をするかは、決まっていませんが、5日程度でしょうか。
1日8000円程度の収入です。
わずかな金額かもしれませんが、お金をもらえるのはうれしいものです。
それにほとんどストレスのない仕事なので、貴重です。
週刊誌の「老後が不安なら老後をなくせばいい」という記事では、フルタイムに近い仕事を想定しているようです。
ですが、そしがやは、フルタイムの仕事はしていませんが、毎日大学へ通っているし、わずかとはいえ、収入があるので、まだ老後ではないと思っています。
あるいは、老後だとしても、不安は感じてはいませんね。
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