現在、大学院の図書館と以前通っていた大学の図書館を主に利用しています。
その他には、時々最寄り駅のそばにある地元の市の図書館に立ち寄ることもあります。
また少し遠いのですが、他の自治体のかなり大きな図書館に行くこともあります。
この4か所の図書館を利用していて感じるのは、前者の2か所の大学の図書館と後者の2か所の図書館の利用者の年齢層の違いです。
大学の図書館は、主に20歳前後の若者が多くて、後者の自治体のものは、高齢者が多いということです。
また混雑の程度も違っていて、自治体のほうがいつも混んでいます。
つまり高齢者のたまり場のようになっているのです。
こんな記事を読みました。
神奈川県に住むAさん(70歳)は、特に予定のない日は、図書館に行くそうだ。図書館では新聞や本を読み、時には図書館のイベントにも参加する。以前はパチンコに通っていたが、お金は使うし、家族からは「他に何かすることはないの?」とウケも悪い。図書館であれば、逆に「お父さん、今日は行かないの?」と家族の方から送り出されるという。
公共図書館はAさんのような「高齢者のための施設」となりつつあるのだが、そこにはさまざまな問題も出始めている。
そしがやが感じているように図書館は、「高齢者のための施設」になっているのは、事実のようです。
新聞や雑誌が置いてあって、無料で何時間もいることができるのだから、当然かもしれません。
「たまに図書館内で迷子になる方が……」、「大量の本を持ち出そうとする……」そして「椅子の上で失禁……」と、今までは例外的だったアクシデントが日常化している現場の様子は切実だと語る。
高齢者が図書館に来所することで、今までは、予想できなかったアクシデントが日常化しているようです。
毎朝新聞を奪い合うキレる老人たちの逃避場所
別の図書館に勤務する司書は「高齢者同士の新聞の奪い合いで大騒ぎもよくあります」という。そして、「逆ギレ」や「怒鳴る」高齢者には男性が多く、何か社会へのストレスを発散させているように感じるそうだ。
またちょっとおぞましいような高齢者同士のトラブルもあります。
そしがやもそんなトラブルを見たことがあります。
社会や家庭でのストレス発散の場になっているのかもしれません。
図書館は、そんな高齢者の現実逃避の場所になっているかのようです。
認知症への対応はもちろん、健康や相続など、高齢者を取り巻く環境から、新しい高齢者向けサービスのヒントを図書館で見つけることができるかもしれない。図書館は理想を語ることのできる場所。周囲もポジティブに高齢者が社会参加できる仕組みづくりを応援することで、「キレる老人の館」という誰の役にも立たない、世にも恐ろしい図書館の出現を防ぐことができるのである。
筆者は、最後には、図書館は、高齢者がポジティブに社会参加できる仕組みづくりを応援する場になるべきだと結論付けています。
まさにその通りでしょうが、現実は、「キレる老人の館」になりつつある面もあるのも確かですね。
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