そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

健康寿命を伸ばすには読書

10月13日に放送されたNHKスペシャル「AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン」を見ました。

マツコデラックスと有働由美子が司会の番組です。

健康寿命に関して、通説とは異なって、かなり驚くべき内容でした。

 

www6.nhk.or.jp

 

一般的には、健康寿命を延ばすためには、運動や食事が大事だと思われていますが、NHKのAIが高齢者の膨大なデータから分析したら、健康寿命を伸ばすには、読書が

一番効果的という結果が出ました。

普段から図書館を利用しているそしがやとしては、かなり興味深い内容です。

ほかには、治安の良さや一人暮らしが健康寿命には、いいとの報告もありました。

これらもちょっと意外です。

今回は、読書について取り上げたいと思います。

 

これを裏付ける例として出ていたのは、山梨県民の生活習慣です。

山梨県は、「健康寿命」の長さが1位で、「運動・スポーツ実施率」は最下位でした。

注目すべきは、山梨は「人口あたりの図書館の数」が全国1位という点です。

これってちょっと予想外の数字です。

山梨県と図書館の数が1位というのは、結び付きませんでした。

全国平均が2.61館なのに対し、山梨は6.59館とずば抜けています。

 

番組が山梨県の県立図書館で利用者を取材した結果が紹介されていました。

「本を探すことでいい運動になる(図書館内をよく歩くため)」
「知的な刺激を受ける(様々なジャンルの本を読むことで)」
「記憶が呼び覚まされる(旅行雑誌を見てかつての旅行を思い出す)」

などです。

多面的に健康寿命に効果的とみられる特徴が分かりました。

 

ほかの例としては、山梨県は、戦後早い時期から学校司書(図書室専門の職員)制度を整備し、子どもの読書を推進してきました。

学校司書配置率は全国平均59.3%なのに対し、山梨は98.3%と高く、高齢になっても読書習慣が続いている人が多いとみられるようです。

 

ゲストの一人の千葉大学の近藤克則教授は、AIの知見に「本当かな」と半信半疑でした。

研究者の立場としては、わかる気がします。

健康寿命と読書というのは、普通に考えれば、結び付かないですから。

 

ですが、日本老年学的評価研究機構(JAGES)の研究の最中、図書館の近くに住んでいることと要介護リスクの低さに関連が見られたという研究を明かしました。

「『心が動くと体が動く』という言葉もある通り、「本や雑誌を読む」ことは、行動を起こすきっかけを与えてくれる」と、少し納得した様子に見えました。

 

最後に、やはりゲストの東京大学の坂田一郎教授が、健康問題の対策として「駅前に図書館を作るほうが、病院を建設するよりはコストがかからない良い政策」と提言していました。

マツコは「国の大きな指針にしてもいいくらい、すごい発見だよ」と興奮した様子で称賛していましたが、そしがやもこれには、同感です。

 

普段から大学の図書館や駅前の市の図書館を利用しているそしがやとしては、ちょっと元気づけられた番組でした。

 

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