勤めていた職場でリタイアした人の中には、田舎に帰った人が何人かいます。
毎年、年賀状をくれる人もいます。
ただ、日々の生活のことは、書いてないので、どういう生活をしているかは、わかりません。
ネット上の記事を読んでいると地方へ行って、うまくいかなかった人の事例がよく載っています。
自分の出身地で親せきなどが住んでいるところならともかく、まったくの知人のいないところに移り住んだ人の場合で、都会との生活のギャップに悩み、結局は、都会へ戻ってしまったような例です。
一番多いのが、地元の人との人間関係がうまくいかないというものです。
そしがやも地方出身者なので、そういう気持ちもわかります。
ですが、地方に移住して楽しく暮らしている人の記事を読みました。
14年間のオーガニック・バーを閉じ、千葉県匝瑳市に移住して2か月半。今は毎晩、月を見ながら暮らしている。毎朝、日の出を眺めて暮らしている。
10年前から匝瑳市に通って、山に囲まれた田んぼで妻と2人で米作りをしてきた。もちろん無肥料・無農薬で、除草剤も使わない。5月に田植え、その後1~2週ごとの草取りをする。7月を過ぎると草取り頻度はさらに下がり、8月は何もしない。9月~10月の収穫は天候に合わせて作業する。
移住して、一人当たり月5万円で暮らしているというものです。
この記事だけ読むと田舎での生活を楽しんでいるようです。
この著者は、1970年生まれですから、年齢も48歳と若いです。
30歳で大手企業を退社して、1人で営む小さなオーガニックバーを開店したという経歴の持ち主です。
人によっては、こんな暮らしが、うらやましいと感じる人もいるかもしれません。
ですが、地方出身者として感じたのは、まだ移住して2か月半ということがあるかもしれませんが、地元の人との関係がほとんど述べられていないことです。
田舎に住むと地元の人間関係が重要になるので、その辺ももう少し紹介してほしかったと思いました。
田舎生活がイヤになる人は、田舎の濃密な人間関係になじめない場合が多いからです。
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