msnニュースに取り上げられる「マネークリニック」は、いつも面白く読んでいます。
読者の相談に対して、ファイナンシャルプランナーが答えるものです。
興味深いケースが多く、楽しみにしています。
ですが、時どき、相談者がなぜそのような選択をしているのか、分からないものがあります。
今回のケースは、事実婚のままでいる女性のものです。
■相談内容
去年再婚(事実婚)し、夫婦2人暮らしです。私に持病がある為、医療費が高額です。体調のためには退職するのが望ましいですが、老後の生活を考えると働き続けるべきか迷っております。退職となると入籍し、夫の給与は家族手当が2万円ほど増えます。また、私がパートに出るとしても配偶者控除の枠内とすべきか、わかりません。ちなみに退職せず働き続ける場合、入籍が未定で、住まいであるマンションは夫名義のため、万一夫に何かあれば、という不安もあります。ご助言いただければと思います。
このケースで気になったのは、事実婚ですが、なぜ婚姻届を出さないのかということです。
よくわかりません。
ですが、必ずしも入籍はしないということでもないようです。
自分が退職すると入籍するとも書かれています。
一方、入籍が未定とも書かれているので、事情がよくつかめません。
子どもが夫婦ともいるので、その子どもたちの反対があって、入籍できないのか.。
あるいは、他の事情があるのか。
例えば、まだ夫婦の相手のどちらかの離婚が成立していないとか。
詳細は、不明です。
FPは、
3つのアドバイスをしています。
アドバイス1 早期退職は資金面ではきびしい結果に
アドバイス2 遺言書は相続において最低限必要
アドバイス3 夫の死亡保障を確保しておきたい
FPもそのことが気になったようで、
アドバイス2で、遺言書は相続において最低限必要
と書いています。もっともだと思います。
ともあれ、ご主人が年上ですから、遺言書は早めに用意してもらうべきです。また、なぜ退職されたら入籍をし、継続して働くなら事実婚のままなのか、その理由がわからないのですが、ともあれ、相続については入籍しておくことで条件が有利となるとはなります。
FPも同じように入籍をしないことに疑問を感じていて、遺言書を用意することを勧めています。
婚姻制度は、妻の財産権を守るためのものでもあるので、この女性がなぜ、自分にとって不利な事実婚という選択をしたのかがよく分かりません。
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