秋学期が始まって、毎日大学へ通っています。
まわりはほとんど20歳前後の学生です。
自分も若返ったような気がしています。
そんな若い学生たちは、表面的には学生生活を楽しんでいるように見えます。
ですが、先日大学の授業で教員が学費ローンを抱えている学生が多いという話をしたときには、ちょっと意外な感じがしました。
キャンパスライフをエンジョイしている学生たちとローンとが結びつかなかったのです。
無論、新聞やテレビとかでは、非正規の仕事しかなく、奨学金や学費ローンが払えない若者のニュースを目にしてました。
ですが、大学に入る前は、まさに他人事のようでした。
実際にキャンパスで青春を謳歌しているように見える若者たちを見ると、彼らの楽しそうだけではない、別の面を垣間見たような気がしました。
無理して、みんなが大学に行く必要はないのではないか、とその時、正直、思いましたね。
これはそしがやが公務員だったことが関係しているかもしれません。
そしがやは、地方公務員でしたが、公務員試験は学歴が関係ありません。
大学卒業程度、短大卒業程度、高校卒業程度のコースと分かれていましたが、実際の大学等の資格は求められません。
ですから、大学卒業程度のコースでも高卒の人もいました。
実際に職場に入ると、管理職になるのも学歴に関係ありませんでした。
管理職試験さえ合格すればいいのです。
管理職は嫌だと、いまは受験者は減っていますが。
だから仕事をしているときに感じたのは、公務員になって一番お得なのは、高卒で18歳で入って、60歳まで務めることです。
大学の学費を払う必要がないし、18歳から21歳まで収入が入ります。
だから、公務員を目指す人は高卒から入った方がいいのではないか。
民間企業のことはよくわかりません。
大卒でないと入れない会社もあるでしょう。それも有名大学でないと。
現在、大学進学率は、50%を越えたようです。
でも、こんなに大学に行く必要があるのかな、と思うこともあります。
そしがやの両親は、大学は有利な投資だと考えていました。
大学がいい就職先と収入を保証してくれると信じていました。
それで大学に通わせてくれました。
これは感謝しています。
ですが、今は大学に行かない選択肢もあるのではないかと考えています。
ひとつは、今述べてきた高卒で公務員になるというものです。
他にもあるのではないか。
学費ローンや奨学金の返済が厳しいのなら、無理して大学に行く必要はないような気がします。