現在そしがやは、大学院の修士課程に在籍中です。
2年で終了することになっていますが、最大4年間までは在籍が可能です。
同じ専攻の中にも何人か4年目の人がいます。
そんな学生は、勤めながら大学院へ通っている人が多いのですが、仕事をしているように見えない20代の男子学生が一人います。
いろいろと話を聞くとアルバイトもしていないようで、親からの仕送りを受けながら学生生活を送っているようです。
親が裕福なのかもしれません。
それに今は就職活動期間ですが、そんな活動もしていないようです。
4年で大学院は、出なくてはいけないのですが、卒業後どうしていくのか、見通しがあるようには見えません。
そしがやは、その学生の親の世代なので、親の気持ちになって、ちょっと心配になってしまいます。
そんな子供を抱えた親の悩みの記事をいつも読んでいるマネープランクリニックで見つけました。
▼相談内容
昨年、定年退職しました。私の世代ではやっていけると思いますが、20代の一人娘がニートで将来が心配です。将来については、このままニートである悲観シナリオベースで考えたいと思います。アドバイス宜しくお願いします。私どもの公的年金は63歳から140万円、65歳から二人で280万円です。終身個人年金は65歳から50万円です。投資からの配当は税引き後で年額170万円あります。健康不安がないことから保険類は退職をきっかけにほとんど解約しました。ローンはありません。車両費が高いので、いずれ減らす予定であります。
この事例では、20代の娘のニート化が心配というものです。
定年退職した相談者と妻だけなら、二人の年金等や資産が1億1千万円あり、なんとかやっていけると考えていますが、娘の将来に悲観的になっているようです。
相談者コメント
「正社員で仕事したい希望はありますが、可能性は少ないと思われます。面接も何回か受けましたが不合格で、本人は面接や会社に対して嫌気がさしていると思われます。私から見ても就労意欲に欠け、就職は難しそうと感じております(もちろん正社員での就職のメリットは日頃から伝えてはいたのですが)。結婚願望も今のところありません。これに関しては出会いの機会次第ではないかと思いますが、どうも異性に媚びるタイプではない模様です」
一番の懸念材料の娘さんは、コンビニのアルバイトをしていますが、正社員になることに関しては、意欲がないと相談者は、見ています。
また結婚願望もないとのこと。
それで娘の将来について、不安になっているようです。
アドバイス1 海外旅行をしても資産は十分に遺せる
アドバイス2 暦年贈与がもっとも手軽で効率的
アドバイス3 生前贈与が「プラス」かどうかは親子で判断
FPのアドバイスは、上記の3点です。
ただ、正社員を目指しているものの、上手くいかずコンビニでアルバイトをされているとのこと。しかし、コンビニは仕事の幅が広く、アルバイトであっても生半可ではできません。しかも、家賃はかからないものの、その他の生活費は自分の稼ぎから捻出しているのですから、一概にニートとは言えない面もあると感じます。
そしがやがこの事例で一番気になっているのは、この娘さんの将来のことですが、FPは、アドバイス3の中で現在コンビニでアルバイトをしている娘さんに評価できる面があると指摘しています。
親である相談者ほどは、悲観的ではありません。
正社員に固執して、それによってストレスや負い目を感じるより、どういう働き方であれ、長く働き続ける、継続的に収入を得る形を自身で確保していく方が、お子さんとっては望ましいかもしれません。もちろん、それについては親として、あるいはお子さん自身の考えがあるはず。まだ、時間的な余裕はありますし、選択肢もいろいろあります。すぐに正解を見つけようとせず、とりあえず暦年贈与を続けながら様子を見る、あるいは親子で対話しながらベストな形を模索されてはどうでしょう。
子供の立場に立てば、ストレスの多い正社員という仕事の形態が合わないのかもしれません。
ですから時間をかけてベストな形を探すというのが、FPのアドバイスになっています。
確かに現在すぐに結論を出すのは、危険なような気もします。
最後に相談者の感想が書かれていますが、考え方が整理できたと述べています。
経済的に余裕があるのですから、時間をかけて、結論を出すしかなさそうです。
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