公務員生活は、40年近く続けましたが、入った当初と辞めるころの一番の違いは、非正規の公務員が増えたことでしょうか。
辞めたころには、職場によっては、正規の職員よりも非正規の職員のほうが多い職場もありました。
その理由としては、正規職員は、定数管理が厳格になり、行政の仕事が増えても増員できなくなったことが大きかったのです。
非正規は、事務系の職場を中心として、増加していきましたが、ほとんどが子育ての終わった主婦でした。
ですからこの記事のような結婚前からの非正規というのは、そしがやの勤めていた職場では、まずいませんでした。
「10年も働いているのに、なぜ育児休業が取れないのだろう」
臨床検査技師の大木清美さん(仮名、38歳)は、自治体病院の臨時職員として働いて10年あまり。非正規雇用が置かれる待遇格差に疑問を感じている。
臨床検査技師の大木さんは、いろいろと現在の職場に疑問を感じているようです。
そんな職場で3人の子供の出産を経験していますが、育児休業が取れないことが最大の不満です。
そしがやの知り合いにも臨床検査技師がいましたが、正規職員で普通に育児休業を取っていました。
専門職は、正規職員でという考え方だったので、非正規は、いませんでした。
それに非正規は、子育てを終わった年齢の主婦層がほとんどだったので、知る限りでは、非正規職員が出産をするということもありませんでした。
第2子は夜泣きが激しかった。清美さんが夕方に帰宅してから朝5時頃までずっと抱っこしなければ泣き続けるという状態が2週間も続き、常に睡眠不足で朦朧とした。そんなある日の出勤する途中、赤信号で車を停車している間に居眠りしてしまい、前の車に追突する交通事故を起こした。この時、「なぜ育児休業がないのか」と、産後すぐに職場復帰する辛さを痛切に感じた。
そんな大木さんですが、第2子のときには、睡眠不足で交通事故を起こしています。
その時には、産後すぐに職場復帰する辛さを感じたようです。
地方公務員は現在、約273万人いるが正職員は年々減っており、決して安定した雇用とは言えなくなってきている。非正規化が進み2012年と16年を比べると全体で7.4%増となる。臨時・非常勤職員全体の約4分の3を女性が占めている。このなかに、清美さんのように若いうちに臨時職員として働き、何年も契約が更新されるうちに出産を迎える女性も少なくないはずだ。産後8週で職場復帰できずに職を失うケースもあり、地方公務員の非正規雇用と育児休業のあり方が問われる。
この記事は、「地方公務員の非正規雇用と育児休業のあり方が問われる。」という疑問提起で最後は、終わっています。
個人的には、臨床検査技師のような専門職なら、正規職員で採用すべきと感じました。
ただ現在の地方自治体の財政状況がそれを許さないのかもしれません。
この大木さんの勤め先はどこかわかりませんが、そしがやの出身地の市民病院は、赤字でその維持が難しくなっていると聞いたことがあります。
地方の自治体は、首都圏の通勤圏は別として、人口の減少とともに税収も減っているので、公務員といっても安定的な雇用は困難になっているのかもしれませんね。
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