年に数回田舎の実家に帰りますが、何度かイオン・モールに行ったことがあります。
駅前周辺の商店街は、閑散としているのに、駅からかなり離れたイオンには、お客がいっぱいでした。
国道沿いにあり、車でないと行けません。
その時は、兄弟たちとイオンの中のレストランで昼食をとったのですが、中は満員で少し待たされました。
人口が減っている田舎町にもこんなに人がいたのかと思わせるほどでした。
実家の近くに住んでいる兄は、週に1度か2度はイオン内の喫茶店に行くと言っていました。
そこでコーヒーを飲みながらぼんやりと行き交う人を見るのが好きなのだそうです。
そんなイオンに注目した記事を読みました。
日本一の流通業「イオングループ」は、日本の郊外の風景を一変させた。そんなイオンは30代以下の世代にとって「子供の頃から慣れ親しんだ場所」だ。マーケティングライターの牛窪恵氏は「『初デートはイオン』と語る若者も多い。イオンは今や『インフラ』になった。人々の営みがイオンに集中する現象はこれからも続くだろう」と分析する――。
そしがやがイオンに行った時には、年齢層も幅広い層がいました。
家族連れから若者までです。
高齢者の姿も見かけました。
そんなイオンが人々の営みの中心になっているというのがこの記事のテーマです。
経済評論家の大前研一さんはイオン大好きな「イオニスト」の存在を指摘しますが、分かる気がします。私たちがインタビューしても、「初デートがイオン」や「クリスマスは家族でイオンで過ごす」といった話がよく出てきます。子供のころから慣れ親しんだ場所だけに、大人になった今、地元で集まる際も、「イオンに集合ね!」と言い合う。そこに安心感や、昔からの思い出が詰まっているからです。
イオン人気は、もちろん若者だけのものではありません。40~50代のファミリー層や、60代以上のシニア層にも人気なのは、特にこの10年で「二世代」「三世代」が楽しめる空間を創り上げてきたからです。
若者にとっては、イオンが子供のころから慣れ親しんだ場所で、それ以外の年齢層にとっても同じようです。
つまり全世代的に楽しめる空間です。
そのことは、以前行ったときに感じました。
ほかに家族全体で行ける施設が少ない田舎では、特にそうだと実感しました。
つまり郊外型のイオンも、以前予想された以上に長く存続するでしょう。イオンはもはや、あらゆる人たちの生活に欠かせない「インフラ」となっているのです。
イオンのそばで暮らしたい、そんな20代、30代の若者が親になっていくにつれ、ますます人々の営みがイオンに集中するという現象は進んでいくのかもしれません。全世代が「イオン」に集まり、日本全体が等身大の「イオン化」していく。
この記事では、イオンに慣れ親しんだ若者世代が親になっていくにつれ、イオンが社会のインフラになっていくだろうと結論付けています。
ただ、ちょっとここまでくると過大評価かなとも思えます。イオン・グループも一つの民間企業なので、栄枯盛衰はあります。
それに先日、実家に帰ったときに兄からは、地元からイオン・モールが撤退するという噂があると聞きました。
今後イオンがどうなるかわかりませんが、この記事は、イオンの現状の一面はとらえていますが、今後についてはかなり楽観的かなという気がしますね。
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