勤め始めたころでしょうか。
職場の先輩からお金を貸してくれと頼まれ、貸したことがあります。
金額的には、1万円くらいだったと記憶しています。
20歳代の、まだ月給が10万円に届いていないころでした。
ですが、なかなか返してくれず、先輩なので、返してくれとも言えずにいました。
モヤモヤとした気持ちだけが残りました。
その先輩は、ほかにも借金をしていたようで、よく職場にサラ金業者からと思われる電話がかかってきていました。
噂によるとかけマージャンで作った借金だったようです。
最後には、職場に来なくなり、退職しました。
それまでの借金は、退職金で返したということを耳にしました。
そしがやの借金は、結局戻ってきませんでした。
それ以降、どんな事情があっても、人には、金を貸さないと心に決めました。
まだ若いころにこういった経験をしてよかったと思っています。
断るときに一時的に嫌な思いをしても、あとのお金を返してもらえない時の気持ちを考えるとその場で断ったほうがいいと分かったからです。
そんな借金にまつわる記事を読みました。
バンク・オブ・アメリカの調査によれば、「お金の問題で友人を失ったことがある」という人は、回答者の50%を超えるという。
「破産」した友人を助けるのは正しいことだと思うかもしれない。だが、そうすることで2人の関係は、完全に破綻してしまうかもしれない。友人や家族にお金を貸すことが良くない理由としては、主に次の6つが挙げられる。
この記事は、アメリカの例を挙げていますが、日本でも同じでしょう。
お金を貸すことが良くない理由を6つ取り上げています。
1. あなたは恐らく「最終手段」
2. 恐らく返済は期待できない
3. 愛する人に「誤った権限」を与える
4. 自分に必要なお金かもしれない
5. 返済を促すことで気まずくなる
6. 関係が永遠に崩壊する
この6つの理由は、それぞれもっともです。
最初に挙げた20歳代のころの借金でまず感じたのは、「5. 返済を促すことで気まずくなる」でした。
先輩でもあるし、促すことで人間関係が悪くなると思い、結局は、返済を言うことはできませんでした。
それに「2. おそらくは返済できない」が当たっていたと思います。
この記事では、借りた人の75%が全額返済していないと述べています。
最後には、「6. 関係が永遠に崩壊する」と結論付けていますが、その通りです。
この記事が示唆するように20歳代のこの教訓以降、お金を貸すことはしていません。
断るときには、多少、嫌な思いをしても、後のことを考えると、まだマシだからです。
若いころに、そんな教訓を学んでおいてよかったと今では、感じています。
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