ネット上の記事というは、見出しを付けている人と記事のライターとは違うようで、予想していた内容とかなり異なる場合が結構あります。
今回読んだ記事は、実際の姉妹の相続争いを具体的に書いたものかと思って読んだら、まったく別ものでした。
一般的な相続争いの記事でした。
実家の土地家屋が、モメる火種になる
相続の現場で最近増えているのが、兄弟姉妹間のトラブルです。(中略)
問題は「ウチには相続するような財産なんてない」と高をくくっているケース。預貯金や株などの金融資産はあまりなく、相続財産が実家の土地と家屋くらいしかない場合です。経験則上、兄弟間より姉妹間でモメることが多く、実家に同居してきた相続人がいるとさらに複雑になります。
ここで「兄弟間より姉妹間でモメることが多い」と述べられていますが、個々だけが唯一見出しの「姉妹の末路」につながるものとなっています。
読者としては、実際にあった姉妹の相続争いの具体例を期待していた人が多かったような気がします。
そしがやもそうでした。
ですが、内容そのものは、これから相続が起きそうな人には、参考になるものです。
裁判に持ち込めば「絶縁」は必至
話し合いで解決しなければ家庭裁判所に調停を申し立てることになりますが、家裁は配分の「結論」だけを決めるところで、争いの原因であるそれぞれの思いは聞いてくれません。どんな決定が下っても心情的には受け入れられず、兄弟姉妹は絶縁状態になってしまいます。モメるのは嫌だからと弁護士に依頼する人もいますが、彼らは依頼した人の味方をするだけ。丸く収めてくれるわけではありません。誰かが弁護士をつけたら、皆が弁護士をつけざるをえなくなり、結局は絶縁です。
モメたくないと弁護士に依頼して、裁判になると、かえって関係が悪くなり、兄弟姉妹は、絶縁状態になるというものです。
この辺は、教訓になりますね。
早めに動けばそれだけメリットがあり、皆がトクをする
親が遺言書を作り、その内容を皆で共有するのもいいでしょう。遺言書は決してこっそり作るものではありません。公正証書にしておけば偽造の心配もなく安心です。法定割合に近い配分がベターですが、なかなかぴったりとはいきません。そこで「付言事項」になぜこの配分かの理由を書いておくと、モメる要素がさらに1つ減らせます。
この記事では、早めに生前から動くことを勧めています。
具体的には、遺言書を親が作り生前からオープンにするというものです。
そしがやの場合は、両親とも亡くなっていますが、これからこういう問題の起こってくる人には、使えそうですね。
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