昨日まで大学の学部の試験監督の仕事をしていました。
昨日は、2日目だったので、もうかなり慣れました。
試験会場の責任者であるチーフの仕事もしました。
2日目になってくるといろいろと分かってくることがありました。
アルバイトに来ているのは、現役の大学院生だけだと思っていたら、OBやOGも結構来ているということでした。
答案整理の仕事で一緒になった人と話していたら、MBA(経営学修士)を取り、現在は、コンサルタント会社を経営しているという50歳代の男性でした。
もともとは、商社に勤めていたのですが、経営学修士を2年間で取って、独立したというものです。
コンサルト会社は、仕事の波があり、たまたま7月は、暇な時期なので、母校の試験監督をしているというものです。
その男性と話していると会社の経営は、順調だという印象を受けました。
アフリカがメインのコンサルタント業でフランス語ができるので、フランス語圏の西アフリカを主なフィールドにしているとのことでした。
英語だけだと競争が厳しいだろうとも言っていました。
フランスに留学して、フランス語力を身に着けた成果でしょう。
よく独立というと飲食店を開業したりするイメージがあります。
例えば、こんな記事がありました。
一方、リスクが高いのは、飲食店経営です。
日本政策金融公庫の「新規開業パネル調査」(2016年)における業種別廃業状況では、2001年から2015年の全業種廃業率が平均10.2%でした。廃業率ワースト5は、5位から順に「卸売業」(11.5%)、「教育・学習支援業」(12.5%)、「小売業」(14.5%)、「情報・通信業」(15.8%)、そして最も廃業率が高かったのが「飲食・宿泊業」(18.9%)でした。宿泊業も含めた数字ですが、全業種の中で、「飲食業」はもっとも高いリスクの仕事ということが言えます。
一般的に、飲食店は利益率が低いうえ、初期投資に多くのお金が要ります。メディアなどでは「退職して田舎で手打ちのそば屋をはじめた」「海の見える場所にレストランをひらいた」など、成功例が紹介されますが、実際の運営はなかなか厳しそうです。事前の準備をしっかり行い、最悪の場合を想定した事業計画を作る必要があります。
この記事では、飲食業が初期投資にお金がかかり、リスクが大きくて、失敗も多いとしています。
この中で紹介されている手打ちのそば屋というのは、よくサラリーマンの独立の例として取り上げられる典型的なものですね。
実際は、厳しいようです。
一方で成功例としてペットシッターの例を挙げています。
ペットシッターというのは、ベビーシッターのペット版のことです。
57歳の女性は、会社員時代からアルバイトでやっていたペットシッターでノウハウを身に着けました。
最初は、先輩と一緒でしたが、最後は、自分ひとりで仕事を任されるようになりました。
仕事を完全に覚えてから、勤めていた会社を辞めて、独立しました。
ノウハウがわかっているので、仕事は、現在も順調です。
このペットシッターの例は、最初に紹介した経営コンサルタントの男性の例に似ていると感じました。
二人ともそれほど初期投資のかからない仕事で、ほかの人が持っていないノウハウが現在の仕事に役立っているからです。
この二つの事例は、独立したい人には、参考になりそうです。
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