同じ年齢の友人で65歳になる前から年金を受給している人がいます。
繰り上げ受給というものです。
その理由を聞くと元気なうちに年金を受け取りたいと言うのです。
年金額が増えても体が動かなくなってからもらってもしょうがないと友人は、考えています。
動けるうちに年金をもらって、旅行などに行って人生を楽しみたいようです。
そしがやの場合は、年齢による経過措置で厚生年金部分は、すでに61歳から年金が出ています。
基礎年金という国民年金に相当する部分は、65歳からです。
そしがやは、友人のように基礎年金は、繰り上げではなく、65歳の本来の受給年齢で受け取るつもりでいます。
ブログ等を読んでも繰り上げ受給をしている人は多いようですが、こんな記事を読みました。
厚生労働省によると、国民年金受給者のうち繰り上げ受給している人の割合は34.1%、繰り下げ受給している人は1.4%、本来の年齢で受給開始した人が64.5%となっている(2016年度)。
厚生労働省によると繰り上げ受給をしている人は、34.1%と結構います。
繰り下げが1.4%と思ったより低いです。
FPの書いた記事では、繰り下げ支給を勧めているものが多いので、かなり意外でした。
繰り上げ受給すると、年金額は1カ月につき0.5%減らされる。60歳から受け取るなら、0.5%×12カ月×5年で、30%の減額だ。しかも、これが一生続く。65歳から受け取る場合と比べると、受給額の累計は76歳8カ月で逆転。それより早く死ぬと“得”、長生きするほど“損”という計算になる。
こういう数字を見ると繰り上げ受給は、一般的な平均寿命よりは、早く損得が逆転するので、普通に考えれば、損なようです。
ですが、現在繰り上げをした人から言えば、歳をとって、体が動かなくなってからもらってもしょうがないということになるんでしょうね。
ですが、今記事のライターは、FPなので、数字から見た客観的な内容の記事を書いています。
老後に病気になったときでも、医療が発達した今、人はなかなか死なない。長患いしたまま、その年金額で生活できるのか。長生きした場合を想定して、キャッシュフローを検討すべきだ。
FPは、長生きや長患いのケースを想定しています。
確かに冷静に考えれば、体の動かなくなったときこそお金が必要になることは確かです。
ですが、多分、こういう記事を読んでも繰り上げ受給の人は、やはり今を楽しむことが大事だと主張するような気がして、FPとは、議論はかみ合わないでしょう。
もう各人の生き方の問題なので、そしがやとしては、何とも言えませんが、自分は、繰り上げはしないのは、確かです。
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