同じ職場のの同僚で、リタイアして田舎へ帰った人はいますが、ほとんどが自分の生まれ育った町へ帰りました。
知らない場所へ行った人はいません。
そしがや自身も田舎で暮らすことを考えたことが全くないわけではありません。
ですが、田舎育ちで田舎のわずらわしさは、いろいろと知っていたので、やはり都会のほうが気楽だと思い、仕事を辞めてもずっと現在の街に住んでいます。
しかし、都会育ちで、田舎へのあこがれがあり、田舎暮らしをしてみて、思わぬ経験をした人もいるようです。
こんな記事を読みました。
東京生まれの東京育ちだった石沢友美さん(仮名)は、子どもを身籠もったと同時に、東京・吉祥寺から山梨県峡北地域のある集落に移住を決めた。3年前、32歳のことだった。
マンション育ちだった友美さん夫婦は、「空き家バンク」で見つけた築60年の古民家に移り住むことになった。友美さん自身が幼少期から憧れていた待望の「田舎暮らし」だった。
都会育ちで田舎へのあこがれを持っていた石沢さんは、夫婦で田舎へ移住します。
環境は素晴らしいところで、八ヶ岳や南アルプスや富士山が見えるところです。
住みだした古民家の家賃も、それまでの吉祥寺の賃貸マンションに較べれば3分の1と安く、間取りの何倍も広い庭までついていて、天国のような場所だと思ったようです。
ですが、ごみのことでトラブルに巻き込まれます。
有料のごみ袋を買って、ごみを出そうにも、ごみ集積場は、集落の組のもので、組に入らないと出せないというのです。
組に入りたいとお願いしても組長は、よそ者は入れないと言って、石沢さんは入れないままでした。
役所に相談しても、あそこの組長は、何を言ってもダメというばかりです。
それで自分の家からかなり遠い役所の駐車場にごみ集積場が設けられていて、そこまで捨てに行かなくてはなりません。
移住前には、わからなかったし、役所も教えてくれなかったことです。
結局、ほかにもいろいろとトラブルが続き、石沢さんは、移住者が多い別荘地へ移ります。
そこには、田舎暮らしのわずらわしさがなく、やっと心から望んだ田舎暮らしを体験できることになります。
この記事を読んで、石沢さんが、田舎に住んでよかったと思えるような結末になって、ほっとしました。
中には、そういった田舎の因習悪弊に耐え切れずに都会へ戻った人も多いように思うからです。
この記事が訴えるように地方移住を勧める自治体などは、こういった田舎暮らしの「不都合な真実」も伝えるべきだと感じました。
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