6月2日土曜日に放送されたNHKの以下の番組を見ました。
今、働き盛りのはずの40代・50代に異変が起きている。長期間、働けずにいる労働者が急増しているのだ。彼らは求職活動をしていないため、雇用統計の「失業者」に反映されず、労働市場から“消えた”状態だ。こうした人は先進各国でも増加し、欧米の社会学者は「ミッシング・ワーカー」として問題視している。日本では、40代・50代の「失業者」の数は72万人。一方、専門家の推計で「ミッシング・ワーカー」は103万人に上る。
この番組で初めてミッシング・ワーカーという言葉を知りました。
3人のミッシング・ワーカーが紹介されていました。
いずれも50歳代で未婚で、親の介護のために仕事を辞めてから求職もせずに労働市場から「消えた」というものです。
親の介護に追われ、仕事をしないで親の年金で生活したり、していても非正規の仕事だったりして、将来の見通しが立たないというものです。
その中で興味を持ったのは、役所で非正規の仕事をしていて、期限がきたという女性です。
海外留学をして、外資系の会社に勤めていたこともありましたが、そこを辞めてからは、非正規の仕事を転々としているというものです。
現在は、シェアハウスに住み、北海道に住む父の面倒を見るために時々実家へ帰るという生活をしています。
役所の仕事が終了してからは、次の仕事は見つからないようです。
そしがやが公務員のときにも非正規の人が何人もいました。
いずれも女性でほとんどは、既婚者で夫の収入の足しにしたいと仕事をしている人が多かったのですが、その中には、今回取り上げられている女性のように未婚の人が一人いました。
50歳代で仕事が良くできるのですが、個人的なことを話さないので、どういう家庭環境かは、わかりませんでした。
今回の番組のケースを見ていて、その女性のことを思い出しました。
この番組では、社会福祉協議会や民生委員がそういった存在の人のフォローに勤めているという面も報告されていました。
明るい面があって、ホッとしました。
ですが、10年以上も仕事の現場から離れていると仕事に戻るのは、難しいのも確かなようです。
今回の3人の人は、いまだ再就職できないままですが、今度は、職場を見つけて、社会復帰できた事例も紹介してほしいですね。
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