大学院の修士課程の学生として通い始めて、1か月近く経ちました。
昨年は、科目履修生だったので、週に1回ほどの通学でしたが、今は月曜から金曜までフルに通学しています。
授業にも慣れてきて、ちょっと落ち着いてきたところです。
1か月経って、やはり感じているのは、留学生の多さです。
どの授業でも留学生が多く、授業によっては、日本人より多いものもあります。
大学からオリエンテーションの時に渡された資料を見てみるとそしがやのいる専攻では、研修生を含めると3分の2が留学生です。
それも一人を除いて、中国人です。
本来の修士課程だけの学生に限ると留学生の割合は、約4割と減りますが、それでもかなりの数字です。
そんな中国人留学生ですが、先日、午前中の授業の後に何人かの学生と昼食に行きました。
いろいろと会話をしたのですが、話題が中国の抗日ドラマの話になりました。
一人の中国人学生が、その抗日ドラマの荒唐無稽さを話したのです。
例えば、中国人兵士が日本人兵士を素手で裂いてしまうとか、です。
そのバカバカしさを語ってくれました。
抗日ドラマについては、知っていたのですが、中国人でもそういう風に感じている人がいるというのが意外でした。
たぶん、彼は、日本生活が長く、日本の実態を知っているので、そういう風に客観的に見ることができたのでしょう。
そんな抗日ドラマについて、書いた記事を読みました。
中国共産党は、思想統制の一環として史実に反する反日ドラマや映画を製作してきた。近年、アクションやラブストーリーなどのエンターテインメント的な要素を取入れた反日ドラマはますます現実離れしている。中国人ネットユーザーは、こういったドラマを「抗日神劇」と呼んでいる。
この記事では、そんな抗日ドラマについて書いた本を取り上げています。
著者の岩田宇伯氏は、中国で放送された21作品を基に、各ドラマの内容や登場人物を細かく解説した。日本人の視点から、荒唐無稽な抗日ドラマは「時代背景を完全に無視」とし、突っ込みどころ満載でギャグが多いと指摘した。
今まで抗日ドラマに関しては、ここまで詳しく書いたものは、なかったように思います。
それにこの本は、中国国内でも話題になっているようです。
早速読んでみたい気になりました。
この記事の最後には、さすがの中国政府も黙っていることができず、そんな抗日ドラマに対して、かえって中国の恥だという論評をしていると述べています。
それにしても一度は、そんな抗日ドラマを見てみたいものです。
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