先日、用があって、以前住んでいた所まで出かけました。
用事が済んで、バスに乗り、駅へ向かいました。
その時、途中のバス停から乗り込んできた男性から声を掛けられました。
一瞬、誰だかわかりませんでしたが、以前勤めていた職場の友人でした。
彼もそしがやのいた団地の近くに住んでいたのです。
わからなかったというのは、彼の顔があまりにも老けていたからです。
無精髭が生え、肌の艶も良くありませんでした。
年齢はそしがやと同じくらいですから、60歳前半のはずです。
ですが、10歳は老けて見えたのです。
彼は、55歳で早期退職したのですが、あまり親しいと言うほどではなかったので、その後どういう生活をしていたのか、わかりません。
その老け方を見ると何か病気でもしたのかな、と想像しました。
駅までは、5分ほどだったのですが、「元気ですか」といった、差し障りのない会話をするだけでした。
彼も、「ええ、まあ。元気でやっています」と答えていました。
何か大病をしたとも言っていませんでした。
その後、それ以上の会話はなく、二人共黙ったまま、駅で降りて、別れました。
その友人は、勤めているころは、はつらつと仕事をしていて、早期退職するとは思っていませんでした。
55歳でリタイアしたということは、何か思うことがあったのでしょう。
そしがやもリタイアを考えていましたから、彼には何か羨ましいものを感じていました。
ただ、そんなに親しい間柄ではないので、突っ込んでその辺の思いを聞くことはありませんでした。
彼は、確か独身だったはずです。
独身だったので、リタイアを決断できたのかもしれません。
その後の8年間で何があったのは、わかりませんが、そしがやが想像する以上に大変さがあったのかもしれません。
よくテレビで過去のアイドルの30年40年経った現在の姿を紹介するを番組があります。
大体において、あれだけ可愛かったアイドルも確実に年齢を重ねた姿になっています。
残念な場合が多いです。
そんな番組を見たあとは、見ない方が良かったと思うことがほとんです。
山口百恵のように現在の姿を一切メディアに露出しない方が、いつまでも当時のファンにとっては、夢を壊さない気がします。
もし、友人に会わなかったら、いつまでも55歳のままの姿がそしがやの記憶には刻まれたままだったでしょう。
ですが、そしがやの方も8年の間には、着実に年を経ているので、彼の方もこちらの顔を見て、「老けたな」と感じていたかもしれません。
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