海外でリタイア生活を送る人のブログをよく読んでいます。
マレーシアやタイが多いですが、ほとんどの人が余裕のある優雅な生活を楽しんでいるようで、羨ましくなります。
ですが、中には、かならずしもそうではない人たちもいるようです。
ブログではないのですが、こんな記事を読みました。
カンボジアの首都・プノンペン。その中心部からやや離れた大学構内に「カンボジア日本・人材開発センター(CJCC)」という立派な建物がある。
日本の税金で作られた公民館といったところか。内部には日本語の本を集めた小さな図書館もあり、日本の新聞や本がエアコンの効いた快適空間で読み放題とあって、連日多くの利用者で賑わっている。
利用者はカンボジアの真面目な大学生──と思いきや、中心となるのはよれよれシャツと短パンをユニフォームのように着こなす、黒々と日に焼けた目つきの悪い異様な老人グループだ。
ホームレスや行き場のない独居老人の休憩所と化した日本の図書館と同様、遥か遠く離れたこの図書館もまた、否応なしに在カンボジア・文化系老人のたまり場となっていて、限られた席をめぐり、たびたび小競り合いが起きている。
ブログで見かける高齢者とは、異なって、ここに登場する高齢者は、経済的余裕はなさそうですが、かなりクセが強そうです。
この記事では、この図書館を利用する二人の人が紹介されています。
最初のAさんは、自称平安貴族の末裔ですが、かなりアクの強い人です。
カンボジアに来て、10年ほど経つ年金生活者ですが、前半生でもほとんど働いたことがありません。
どうやって生活できたのか、不明ですが、トラブルメーカーのようでそのせいか、毎日、図書館へ通うのに使っていた自転車をイタズらされ、タイアをズタズタにされました。
もうひとり紹介されているのは、自称信濃源氏が祖先のRさんです。
室町時代に二条城で時の将軍・足利義輝を暗殺したことでも有名な某家の末裔とのことです。
現地で交通事故に遭ったのですが、病院にも行かず、1か月間、部屋にこもり、どうにか治してしまったという伝説の人です。
ただそのかわり、まっすぐには、歩けなくなりました。
かなり濃い人たちです。
自称する家柄がどこまで正しいか、わかりませんが、本当に自由人という感じです。
余裕のある、優雅な生活ではありませんが、ここまでハジケてしまうと、何だか羨ましく思える時もありますね。
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