ネット上の記事を読んでいると、外国人からの日本礼賛のものが結構あります。
中国人のものが多いです。
よく言われるのは、街がきれいだとか、人が親切とかです。
読んでいると最初は、誇らしくなりますが、その次には、日本って、そんなにいい国かなという気持ちになります。
根が素直でないせいか、外国人が日本に対して、本当にそう思っているのかと疑ってしまいます。
中国人の日本人に対する本音を書いた記事を見つけました。
毎年、中国から日本にたくさんの観光客がやってくる。彼らに日本の感想を尋ねれば、「日本はすごい」「日本がうらやましい」等と口々に賞賛するだろう。しかし、経済が急成長している現在の中国人の目から見て、本当に「すごい」と思っているのだろうか。中国在住17年目の筆者があえて本音を聞いてみると、辛辣で意外な感想が次々と出てくるのである。
この記事のライターは、中国に長年在住しています。
日本の訪れる中国人は、日本の生活にあまり豊かさを感じていないのに、日本人は、彼らの「社交辞令」を間に受けている述べています。
この記事では、幾つかの例を取り上げていますが、表面的な中国人の発言よりも彼らの本音が出ています。
それによると、彼らは、必ずしも日本に憧れていません。
「成田行きの空港バスに乗ったら、小さな白髪の老人たちが(旅行客の)荷物を積み込んでいてビックリした!」
日本を旅行した中国人がまず驚くのは、あちこちで高齢者が働いていることである。しかも、中国北方だと身長が高い人が多いから、そこから来ると、日本の年配者は非常に小柄に見える。
人間、歳をとると身長も縮む。日本も今の若者は背が高いが中国に比べると目につく数が少ない。
日本は、背の低い高齢者が働いている国だという指摘は、当たっていますね。
中国では、働いているのは、20歳代30歳代が多いので、なおさらそう感じるのでしょう。
彼らには、日本は、若者の少ない活力のない国と映るのかもしれません。
以前と比べると働く高齢者が増えたなあ、とそしがやも感じています。
中国では、高齢者は、早くリタイアするようで働く高齢者は、珍しいようです。
他にも、街が小さくて古くて、インフラが更新されていない国とか、いまだに現金で買い物をし、ファクスを使用する「奇特な国」であるとかの指摘は、経済発展が著しい中国人ならではの視点です。
無論、政府批判ができる、警官が威張っていないのような日本礼賛的な内容もありますが、これは現体制批判ができない中国の現状に対する気持ちの裏返しだとこの記事のライターは、伝えています。
とは言え、この記事で登場する意見は、中国でも一番発展している北京などの経済的にも恵まれた人のものが多いので、発展から取り残された地方の人の意見はまた違うかもしれないとも感じました。
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