子供のころは、年をとると性格が丸くなるとよく言われたものです。
そしがやもそう思っていました。
ですが、このごろは、必ずしもそうでもないようで、いろいろなニュースを見るとキレる高齢者のことがよく載ります。
また身近にもそういった高齢者を見かけることがあります。
先日は、あったのは、ある店で支払いの列が長くなっているのに、どうでもいいことでレジの店員に長々と怒って、クレームを付けている高齢者がいました。
そしがやも後ろで待っていたので、その高齢者に「後ろで待っている人がいるから、もういい加減にしたら」と言おうと思いました。
そうしたら、同じく列で待っていた女性が同じことを先に言ったので、その高齢者は、クレームをやめて、帰っていきました。
最近は、こんな怒っている高齢者が増えたようです。
こんな記事を読みました。
世界中に「怒り」が蔓延する中で、特に最近、日本で話題になるのが、キレる高齢者だ。駅や病院などでの暴力、暴言、犯罪などが取りざたされ、高齢者に対する若い世代の反感の声が強まっている。まさに、世代間闘争の様相を呈しているが、なぜ、日本の高齢者は「不機嫌」なのか。そこに処方箋はあるのだろうか。
この記事によると日本では、特にキレる高齢者が話題になっていると言います。
世界的にも同じ状況下なのは、日本だけのもののようです。
一方、欧米では、そういうことはないようです。
科学的には、高齢者になると穏やかになるとも証明されています。
これは、そしがやが子供のころに感じていた高齢者のイメージですね。
今年1月にイギリス・ケンブリッジ大学の脳科学者たちは脳の分析調査を発表し、「年を取るほど脳の前頭皮質が薄くなり、よりしわになることなどから、気が長くなり、穏やかになる」と結論づけました。
ですが、日本の状況は、真逆です。
ちょっと不思議です。
海外の調査と日本のそれとは、なぜこうも異なった結果が出るのでしょうか。
この記事では、日本では、高齢者の孤独と承認欲求が満たされなくなるからだとしています。
会社に勤めていて、それなりの地位があると部下からはチヤホヤされているのに、退職した瞬間に相手にされなくなり、孤独を感じるからのようです。
この記事のライターは、解決策としては、以下のような結論で締めくくっています。
高齢者の承認欲求という渇望を満たすためには、新たな顕彰のシステムやコミュニティづくりのアイデアも必要だろう。また、世代間、さらに高齢者同士のコミュニケーションが、質量ともに絶対的に不足している。声をかける。あいさつをする。感謝をする。褒める――。何げない言葉がけや会話から、お互いをハッピーにするきっかけは生まれてくるはずだ。
もう少し具体的に書いてほしかったのですが、まさにその通りだと思います。
ですが、会社以外に人間関係のなかった高齢者、特に男性には、結構ハードルが高いような気もします。
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