もし結婚していなかったらと想像することがあります。
妻と喧嘩をしたりすると相手が煩わしいと思うことがあるからです。
そんなときは、独身者の方が気楽だと感じます。
ですが、マスメディアに流れる情報は、独身者に不利なものが多いようです。
例を挙げると、独身者の方が認知症にかかるリスクが大きいというものがあります。
こんな記事を読みました。
80万人以上のデータを対象とした今回の研究によると、生涯独身の人は、アルツハイマー病やその他の認知症にかかるリスクが約40%高くなっていることが分かったという。また長い同居生活の後に独り身となった場合も約20%のリスク上昇が見られた。
この研究によると理由としては、3つあるようです。
1つ目は、結婚そのものが危険を減らすのではなく、パートナーと一緒の生活がもたらすライフスタイルがその要因だと考えられるということ。ゾンメルラード氏は「健康な体、食事、運動、といったよりヘルシーなライフスタイルだけでなく、話し相手となるパートナーを持つことによる社会的な刺激」もこれには含まれるとしている。
話し相手となるパートナーが社会的な刺激になるということです。
最初に述べた相手と喧嘩することも認知症のリスクを下げているんでしょうか。
実際は、結構ストレスがたまっていますが。
2つ目は、生涯のパートナーを失うことによる極端なストレスが、主に記憶や学習、感情を司る海馬のニューロンに大きな影響を与えるということ。「相手に先立たれた人では認知症リスクが高く、離婚した人では変化がほぼないことがこれで説明できる」
これはわかる気がしますが、男女で違うようにも思えます。
我が家では、母が先に亡くなりましたが、そのときは、結構、父はショックを感じていたようです。
ですが、逆の場合は、そうでもないような気もします。
夫を先に亡くした妻は、それなりに元気に過ごしている場合が多いようです。
そして最後は、認知症リスクがその他の内在する認知および性格の特性と関連している可能性があるということ。とりわけ結婚が一般的な社会規範となっている場合、柔軟な思考やコミュニケーションに難がある個人では認知的予備力が低く(よって認知症リスクが高く)、自ずと結婚機会が少なくなっているということが考えられるというのだ。
これって、今まであまり聞いたことのない理屈ですね。
1つ目と2つ目は、よくメディアでも目にしますが、こういう理論は、初めて知りました。
結婚しない人の中には、コミュニケーション能力に問題のある人もいるというのは、多分、今までは、タブーに近い理由だったような気がします。
結婚できない男女が増えてきたのは、非正規採用等が増えてきて、給与が安いことが原因だとするものが最近は、主流でしょう。
つまり、個人より社会自体に問題があるとするものです。
これは、ぜひ橘玲あたりに取り上げてほしいテーマですね。
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