かなり余裕を持ってリタイアしても、不安に感じることがあります。
それは、理屈ではわかっていても毎年のように預金が減っていくことです。
理論的な計算では、老後は大丈夫だとはわかっていても、精神的には辛いものがあります。
いつも読んでいるマネープランクニックにこんな相談がありました。
■相談内容
自営業で1億2000万円貯めることができました。妻も専業主婦で国民年金。体調不良により(通院、日常生活への支障は今のところありません)、働き続けることができず、リタイアとなりましたが、将来が不安で仕方ありません。私の父は73歳で他界。長生きの家系ではありませんが、妻の祖父は102歳で天寿を全うしました。妻の長生きリスクに備える運用等、アドバイスいただけると幸いです。
相談者は、47歳の自営業の男性です。
持ち家のマンションで42歳の妻がいます。
体調不良でリタイアした方です。
預金が1億2千万円ありますが、老後が不安とのことです。
老後が長いので、なおさらでしょう。
これは、余裕を持ってリタイアした人であっても感じるものだと思います。
FPのアドバイスは、以下の3つです。
アドバイス1 妻が100歳まで生きても1000万円残
アドバイス2 収入のない生活への不安をいかに克服するか
アドバイス3 利息だけで、1カ月の生活をカバーできる
この中でも最も読んでみたかったのが、アドバイス2です。
収入のない生活への不安をいかに克服するかは、そしがやにとって一番の関心事だからです。
アドバイス2 収入のない生活への不安をいかに克服するか
(前略)
では今後に不安かないかと言えば、2点ほどあります。
まず、今後ずっと貯蓄を取り崩す生活が続くということ。とくに、老齢年金支給開始までの間は、ただただ毎年250万~300万円と貯蓄が減っていきます。この状態は、理屈では足りるとわかっていても、不安になるもの。結果、たとえば新たに家電を購入したり、旅行に行ったりという、不定期の比較的大きな支出ができなくなってしまう可能性もあります。これはリタイア生活共通のポイントですが、この不安をいかに克服し、計画的に支出していけるか。これが大きな課題となるのです。
FPも預金が減っていく不安が大きな問題だと述べています。
その解決策としては、メンタル面の予防も兼ねて以下の提案をしています。
もちろん、これは悪循環に陥った場合の、いわばレアケースかもしれません。ただ、そうならないための予防は、しておいて無駄ではないと思います。その予防法のひとつが、働くということ。
働くということです。
何だぁ~と感じた人もいるでしょう。
まだ相談者が、40歳代と若いので、こういうアドバイスになったのだと思います。
セミリタイアというところでしょうか。
この年令なら健康面も考えながらの無理のない程度の就労は、有効でしょう。
ただ、そしがやは、60歳代なので、もっと高齢の相談者へは、どういうアドバイスをFPがするのかが知りたいところでした。
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