ロバート・キヨサキの『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだ時には、最初は、なるほどと思いました。
ですが、読み進むと具体的なことは、書いてないので、どうしたらいいのか、わかりませんでした。
抽象的な理念が書かれているだけです。
ですから、読んだだけで何も残りませんでした。
無論この本を読んで、実践できた人もいたとは、思いますが、そういう人は、読まなくてもできた人でしょう。
そしがやには、実際のやり方がわかりませんでした。
今回、キヨサキの記事を読みました。
刺激的でキャッチーなタイトルですが、書いてあることは、最初に述べたベストセラーでも何度の書いてきた内容と同じです。
彼が何度も強調している「金持ち父さんの6つの教え」がこの記事にも載っています。
第一の教え 金持ちはお金のためには働かない
第二の教え お金の流れの読み方を学ぶ
第三の教え 自分のビジネスを持つ
第四の教え 会社を創って節税する
第五の教え 金持ちはお金を作り出す
第六の教え お金のためではなく学ぶために働く
経済学では、個人にとっては、正しいことが、社会全体としては、そうでないことがあると言います。
今回の記事に関係したもので例を挙げると、貯蓄は、個人にとっては、美徳ですが、社会全体では、そうではないというものです。
みなが倹約をして、貯蓄に励むと、社会全体の経済としては、金が回らなくなり、不況となるということです。
そしがやは、社会全体のために生きていないし、自分のために生きているので、貯蓄は美徳だし、倹約は正しいことだと考えています。
景気回復のために浪費しようとは思いません。
社会全体を考えるより、自分のことが大事だというのは、個人としては当然の価値観でしょう。
今回のキヨサキの記事を読んで、そんな経済学の原則を思い出しました。
キヨサキは、お金を投資に使うことを積極的に提案していますが、誰にとってもこのことが真実だとは限りません。
投資に失敗して、痛い目に合うだけでしょう。
多くの人にとっては、やはり貯蓄に励むことが美徳です。
特にデフレが長く続いている日本においては、間違っていないと思います。
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