20歳代のころ、友人に貸したお金がなかなか戻らなくて、悔しい思いをしたことがあります。
返してくれと言えば、よかったのでしょうが、気が弱かったせいで、簡単には、言えなかったのです。
返してもらったか返してもらわなかったか、記憶は今となっては、あいまいですが、その時のもやもやとした気持ちだけは、しっかり覚えています。
ずっとこんな気持ちが残っているということは、お金は戻ってこなかったのでしょう。
その後は、人間関係がたとえ、悪くなっても、お金は貸さないと誓ったものです。
どうしても貸すのなら、返ってこないくらいのつもりでいようと思いました。
そんな体験があったので、どんなに懇願されても、お金は人に貸すこともなく、現在に至っています。
冷たい奴だと人からは、思われているかもしれません。
日経の電子版を読んでいたら、こんなニュースが目に留まりました。
知人に懇願され100万円を貸しましたが、約束した期日を過ぎてもまったく返済してもらえません。「裁判で勝ったとしても、結局取れないよ」という人もいて、このまま泣き寝入りになるのかと思うと夜も眠れません。どうしたらよいでしょうか。
借りる方は、懇願するのですが、なかなか返してくれないという事例です。
よくあるものでしょう。
ですが、こんな金を実際に回収するのは、例え、裁判に訴えても難しいと弁護士は述べています。
裁判に勝っても、債務者の金融機関の口座を特定するのが、守秘義務があり、なかなかできないのが、実態のようです。
この記事によると、民事裁判の支払い義務を果たさない債務者の預金口座情報を、裁判所が金融機関に回答させる制度の検討を法務省が始めたようですが、まだ法案提出は、18年度以降になるようです。
また制度の乱用等も考えられるので、もっと実現は先になるようです。
こんな記事を読んで、20歳代のころに悔しい思いをしたおかげで、人にお金を貸さないようになったのは、よかったと感じています。
ちょっと高い授業料を払ったけど、人生を長い目で見ると早い時期に学んでおいて、結局は、得したのかもしれません。
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