18歳で田舎から東京の学校に入るため出てきたときには、東京の人の多さには、びっくりしました。
それととともに人の目を気にしなくてもいいという解放感がありました。
田舎だと近所の人がみな顔見知りなので、何か監視されているような気がしたのです。
4年間の学生生活は、そんな中、友人の目はありましたが、あまり人のことは気にしなくても生きていくことができました。
ですが、勤め始めるとそれまでの学生生活とは違って、職場では、同僚や上司の目があります。
やはり人の目を意識しながら仕事をしていました。
職場へ行くときは、それなりの格好をして、つまりスーツにネクタイで、言動にも気をつけて、人から何か言われないようにしていました。
リタイアとともにそんな生活も終わりました。
人の目を気にしない生活になったのです。
いつもラフな格好で過ごしています。
大学で友人たちと会うことはあるので、それでも清潔感のある物を身に着けるようにはしています。
ですが、自由です。
久しぶりに人の目を気にしない生活に戻ったという感じがしています。
周りの同年齢の学生たちも思い思いの姿です。
それに関して誰かが何か言うということもありません。
先日、一人の友人がスーツ姿で教室に来ていました。
ネクタイも締めています。
教室の中ではかなり違和感がありました。
かつての仕事をしている頃の自分のようでした。
その友人に聞いてみると、就職の面接があったとのことでした。
彼は、そしがやと同じ年齢ですが、来年は大学を出て、就職を考えているようなのです。
彼はまた人の目を気にする生活に戻るのか、と思いました。
そんな人生もありでしょうが、そしがやは、もう今の人の目を気にしない生活が手放せないと感じました。
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