そしがやのリタイア日記

リタイアした公務員の日々の生活を書いていきます。学生生活、投資、などなどです。

自殺した電通新入社員をなぜ救えなかったのか

電通の新入社員の死が労災に認定されたという記事を読みました。

月105時間の残業の結果、うつ病を発症して、自殺したというものです。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

このような記事を読むとこうなる前になぜ会社を辞めることができなかったのか、と思います。

ですが、実際に会社にいるとアリジゴクに入りこんでしまったようなもので、そういう発想ができなかったのかもしれません。

誰か同僚が声をかけてあげれば、違っていたかもしれませんが、このような会社ですから、同僚たちにも余裕がなかったと想像できます。

あるいは、会社以外の友人が気づいてあげれば、こんな悲劇にはならなかったでしょう。

 

そしがやの場合も苦しい時がありました。

50歳代を過ぎてからは、嫌ならいつでも辞めてやるという気持ちでいましたが、まだ20歳代、30歳代のころは、そんな発想がありませんでした。

職場の同僚にもそんな苦しさを伝えることもできず、一人で苦しんでいたような気がします。

 

昨日の大学の授業でドイツのゲーテの「若きウェルテルの悩み」という小説についての講義を聴きました。

 

 

この小説は、ゲーテの実際の体験がもとになったもので、恋愛に苦しんだ主人公のウェルテルが最後は自殺してしまうというものです。

この自殺には、いろいろな解釈があるとのことですが、作者のゲーテは、小説の主人公を自殺させることで、自分自身の危機から救われたと先生は、述べていました。

電通社員の自殺の記事を読んだあとだったので、小説家だとこういう手段があるんだと妙に納得しました。

勿論、恋愛の悩みと仕事の苦しみとは、同列に論じることはできないかもしれませんが。

 

誰でも自己の危機というものはあるものです。

この電通の社員も自分なりに自分の危機を救う手段はなかったものかと今も考えています。

 

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