ネット上の記事を見ていると、読者の気を引きたいためにかなり無理なタイトルと内容の記事があります。
こんな記事がありました。
ちょっと内容の一部を紹介します。
「家計簿は貧乏になるツール」と言われて、あなたは信じられるでしょうか。
しかし現実には、私のまわりの例をみても、家計簿を細かくつけている人ほど貧乏で、お金を稼いでいる金持ちほど無頓着です。
そこには、家計簿をつけなければ必要か不要かが判断できない、収支が把握できないという人と、そんなものがなくても要不要は判断できる、いくらまで使っても大丈夫かわかる、という人の、ファイナンシャル・リテラシー(お金知識)の差があるからです。
事実関係として、家計簿をつけている人ほど貧乏って、本当でしょうか。
ちょっと信じられません。
具体的なデータがないので、この著者だけがそう想像しているようにしか思えません。
少なくともそしがやの周りの人間は、家計簿をつけている人の方がファイナンシャル・リテラシーはあります。
今まで常識だと思っていたことを否定して、読者には、意外感を与え、読んでもらいたいためだけの記事のようです。
家計簿をつけていなくても要不要を判断できる人はいるでしょうが、例外でしょう。
もちろん、「これから家計を改革しよう!」と決めた人なら、自分が何にお金を使っているかすべて洗い出して 「家計の見える化」をするのは、一定の効果はあるでしょう。
たとえば無意識のうちに無駄遣いしていたものや、言われてみれば不要だったもの、利用しないのに口座から引かれている会費、何年も前から契約して高い値段のまま見直していなかった通信費などの存在に気がつくことができるからです。
著者も家計簿には、上記のように一定の評価はしていますが、この効果が、結構大きいです。
普通の人にとっては、これらは、家計簿をつけることでしか得られないものです。
今までの常識だと思っていたことを否定するのは、気持ちがいいものです。
読者にもインパクトを与えて、読んでもらえるかもしれません。
ですが、この記事の内容には、かなり無理がありますね。
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