通っている大学には、留学生が多いのですが、中国からが一番多いようです。
授業のTA(教官を補助する大学院生)にも中国人留学生がいます。
週に1回参加している留学生と英語で話す会にも、中国人学生の参加者がかなりいます。
英語で話す会は、1時間と短いこともあり、あまり突っ込んだ話をすることはありません。
ですが、日本を留学先として選んだということは、日本が好きだから来たのでしょう。
反日感情が強いと言われている中国人がここまでたくさんいるというのは、ちょっと意外ですが、実際に日本に暮らしてみると、日本を好きになる場合が多いようです。
こんな記事を読みました。
2016年3月7日、日本で長年生活を送っている中国人が、中国の日本紹介サイトに、「そのこまやかさを知った外国人は誰もがここでの生活を手放したくないと思うようになるだろう」と投稿した。
投稿者は「日本は先進国として産業が発達していることは言うに及ばない。最も印象深いのは、人々の優しさや温かさ」だとし、日本の優れた点を以下のように挙げながら「自分が生きていることを実感できる」と記した。
ちょっと古い記事ですが、書かれている内容は、日本人からするとかなり美化している気もしますね。
いくつか取り上げてみます。
(1)社会的弱者に対する姿勢
日本で生活していると、車いすで外出する人や、盲導犬を連れている人によく出会う。そうしたことが可能な環境が整っているということだ。中国では盲導犬もペットとして扱われ、店に連れて入ることも、タクシーに一緒に乗ることもできない。(2)快適に自立した生活が送れる
日本では外食も1人で気軽にとれるが、中国で同じことをすると、とてもばつが悪く、周囲からは異様に思われることになる。
確かに(1)の社会的弱者に対する環境は、日本でも以前よりは、整ってきた気がします。
ちょっとへえ~と思ったのは、(2)です。
中国では、一人での外食は、異様なことのようです。
これは、知りませんでした。
一人で外食できる日本って、幸せなことなのかもしれませんね。
投稿者は「日本を至上の大国だとするわけではないが、生活を送っていると(儒教の経書)礼記の礼運編にある大同社会を想起せずにはいられない」とし、「かつて中国の哲人たちが理想とした社会がいま、隣の島国で実現されているのではないかと感じるばかりだ」と結んでいる。
日本人には、論語などの中国の古典が好きな人がかなりいます。
この中国人の筆者が言うように儒教の理想とする社会が現代の日本で実現されているというのは、さすがに褒めすぎでしょう。
現実の日本は、そんな理想社会でもなく、欠点もかなりある国だとそしがやは、思います。
ですが、外からは、そんな日本でもまだよく見えるのかもしれません。
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