都知事の舛添さんが辞職を決めて、メディアの関心は、次の都知事候補に移っているようです。
次から次へと出てきた問題のことは、すっかり忘れ去られた感があります。
いろいろな人が候補者として、名前が挙がっているようです。
これからは、メディアでは、これらの候補者の話題が中心となることでしょう。
さて、そんな選挙の候補者ですが、自分の生まれた町の市長の選挙に出た友人のことを思い出します。
中学がいっしょだったのですが、高校は別の学校になってしまった友人です。
いまは、もう連絡は取っていません。
年に数回、墓参りで田舎に帰りますが、地元に残っている兄からいろいろ噂を聞く程度になっています。
この友人の父親は、かつて平成の合併前は、町だったころに町長でした。
20数年前に隣町と合併して、市になるときに、選挙に出るのではないかと言われました。
結局立候補せず、地元でサラリーマンを続けていたようです。
ですが、5年前です。
市長選に突然立候補したのです。
そしがやは、選挙が終わり、しばらくしてから田舎に帰ったときにその話を聞きました。
安定したサラリーマンの職を投げ打ってのことですから、かなりの自信とよほどの決意があったことと想像します。
父親がかつては、町長だったということで、まだそのころを支持者がいるという目論見もあったのかもしれません。
ですが、結果は、残念ながら落選でした。
やはり父親が元町長とはいえ、普通のサラリーマンには、選挙の壁は、乗り越えられなかったようです。
その後毎年田舎に帰っていますが、あまりその友人の噂を聞くこともなくなりました。
別の仕事を探して、生活しているのではないかと思っていました。
55歳だったので、場合によっては、早めのリタイア生活をしているのではとも考えていました。
最近、こんな記事を読みました。
◆落選後、すべて失い、迷走気味に
政治家は「落選すればタダの人」と言うが、当選経験すらない候補者はもっと悲惨だ。会社員の水田潤一さん(仮名・44歳)は、「過疎化が進む地元を救いたかった」と昨年4月に行われた統一地方選での地元町議会議員選挙に出馬。ところが、無所属で支持母体もなかったこともあり、当選ラインから大差での惨敗を喫してしまった。
「正直、落選後のことは考えていませんでした。会社は地元じゃそれなりに知られた企業でしたが、昇進を蹴って立候補したので出戻ることもできず、かといって田舎なので採用試験を受けても先方の担当者にバレてしまう。おかげで再就職先は決まりませんでした」
結局、見るに見かねた後援会員のメンバーが自身の経営する電気工事会社で雇ってくれたが、年収は前職の700万円から400万円に大幅ダウン。しかも、問題は仕事だけではなかったという。
「妻はもともと出馬には反対しており、落選したことで夫婦仲は最悪になりました。仲良くしていたママ友グループからも距離を置かれるようになり、娘も私が落選したことを学校でバカにされているみたいなんです。おかげで妻からは、『また立候補するなら離婚する!』と宣言されています」
この記事を読むと落選後の生活はかなり大変そうです。
中学時代の友人のことがすぐに思い浮かびました。
リタイア生活をしているかもなんて、書きましたが、そんな世の中は甘くないかもしれないですね。
今度田舎に帰ったら、友人のその後を聞いてみたいです。
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