仕事をしていたころ、残業をする人の多い職場がありました。
そしがやは、残業が嫌いなので、今日の仕事が終わらなくても、明日やろうと、だいたい残業をしないで帰っていました。
無論、その日に終わらないといけない仕事は、その日にやっていましたが。
だいたいの仕事は、無理に当日にやらなくてもいいものです。
ですが、そしがやと仕事量は同じはずなのにいつも残業している人が何人かいました。
そしがやのように残業をしない方のが少数派でした。
なぜかな、とずっと考えていました。
仕事をするより家に帰ったほうがずっといいはずなのに、と思っていました。
ですが、人によっては、家に帰りたくない人もいるようです。
日経新聞の電子版にこんな記事が載っていました。
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残業をする理由として二つ取り上げられていました。
帰りたくない理由(1)残業すれば出世するから
「出世を狙う社員にとっての最適戦略は、効率など気にせずとにかく膨大な仕事をこなすこと」。たとえそれが誤解でも、多くの社員がそう思っている間は残業は減らない。
確かにあとで出世した人は、よく残業していた時代もありました。
上司も残業をしている職員を評価していたようです。
ですが、職場をリタイアする前のころは、逆に残業する職員を問題視する上司がほとんどでした。
つまり仕事の自己管理ができないと思われるようになったということです。
帰りたくない理由(2)帰ってもろくなことがないから
ブラック企業のように組織的圧力があるわけでもなく、今日やらねばならぬ仕事があるわけでもないのに今日も無駄な残業に精を出す。そんな社員の中には、出世や収入増にさほど関心がない人もいる。彼らが帰らない理由もまた、身も蓋もない。「帰ってもろくなことがない」だ。
正直に言うと仕事をしているころは、この理由が(1)より多いように感じました。
家に早く帰っても妻に家事を手伝わされるとか、居場所がないという人が結構いるようでした。
ですから、この記事では、ノー残業デーで早く帰っても、ファミレス等で時間をつぶしてから家に帰るなんていう例も取り上げられています。
職場にしか居場所のないサラリーマンって、悲しいですね。
そしがやが仕事をしているころによく残業をしている人って、この(2)の理由が多かったような気がします。
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