昨日、週刊東洋経済を読んでいたら、未婚者が増えているという記事が載っていました。
最近、いろいろなところで取り上げられるテーマですが、この記事では、かなり綿密に検証されているので、興味深かったです。
そしがやは、未婚者の増加は、結婚に関心がなく、自由な生活にあこがれる男女が増えている面もあると感じていました。
かつては結婚しないと生活できない時代でした。
特に女性の場合は、結婚以外に選択肢が少なく、そうだったでしょう。
しかし、いまはひとりでも生きていける、いい時代になった面もあると思っていたのです。
ですが、この記事のスタンスは、経済的な理由で結婚したくてもできない人が多いというものです。
経済誌なので、そのスタンスの理由はわかります。
週刊東洋経済の電子版にその特集記事のひとつを見つけましたので、すこし紹介します。
「結婚できないの俺だ」日本どうすんだ!!! | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
男性の3人に1人が生涯未婚に
国立社会保障・人口問題研究所によると、生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことがない人の比率)は直近の2010年に男性が20.1%、女性が10.6%だった。これが2035年には男性の29%、女性の19.2%に上昇する見通しだ。つまり、男性のおよそ3人に1人、女性の5人に1人が生涯未婚者となる。
一生で男性のうち3人に1人が生涯未婚ということです。
確かにこの数字を見るとこんなに多くの男性が結婚に関心がないとも思えないですね。
2012年度の就業構造基本調査を基に大卒男性の未婚率を雇用形態別にまとめると、20~24歳の時点では雇用形態にかかわらず95%超が未婚だ。だがこれが35~39歳になると、正社員をはじめとする正規雇用者は25.3%に減少しているのに、派遣・契約社員は67.2%、パート・アルバイトは85.8%が未婚のままとなっている。
派遣・契約社員等の経済的に恵まれない人に未婚が多いようです。
正規雇用者との数字の差は大きいです。
派遣・契約社員の中にだけ結婚をしないで、ひとりだけの自由な生活を望む人が多いとも思えないですね。
この記事の分析のように結婚を望んでも、経済的にできない人が多数いるということでしょう。
この記事では、未婚者の増加で、介護や高齢未婚者の貧困の問題が生じると論じています。
この記事を読んでいると何かちょっと違和感を感じます。
結婚という個人の問題が日本人全体の集団の問題として、論じられていることでしょうか。
そしがやが40年近く前に職場に入ったころは、上司が部下へ見合い話を持ってくることがありました。
なぜ、個人のプライバシーに触れてくるのだろうとわずらわしく感じていました。
そんな感じに似ています。
今は、どの職場でもそんな見合い話を持ってくる上司はいないでしょう。
未婚化は大きな問題ですが、何か違和感を感じるのは、そんな理由かもしれません。
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