月に2回小説教室へ通っています。
3か月に1篇小説を提出して、講師から講評を受けます。
講師は、角川書店の編集者です。
土曜日の夜がその日でそしがやの短編も講評を受けました。
今回は、10篇の作品があり、そしがやの作品は、10番目でした。
いつもそうなのですが、自分の作品の番が回ってくるまで、ドキドキしています。
その夜は、全般的に、評価が辛めで、自分の小説も厳しい評価を受けるのではないかと怖かったです。
それに最近は、ずっと評価が悪かったということもあります。
また今回もダメかなと思っていました。
3時間で途中10分の休憩を挟んで、講評は行われますから、1編15分ほどです。
8時45分くらいにやっと自分の番が回ってきました。
最初に、講師がこう言ったのです。
「ここ数年の作品の中では一番いい」
こんな言葉を聞いたのは、久しぶりです。
今までの緊張が一気に取れました。
このために小説を書いて、この小説教室に参加しているようなものです。
いま現役で活躍している作家も、この講師から褒めてもらいたいから、小説教室で頑張ってきたという話を聞いたことがあります。
まず、作品の全体的な講評があり、そのあとページを追っての解説があります。
今回の作品は、久しぶりの現代物で、40枚程度の短いものです。
アイデア勝負の短編でそのアイデアの発想がいままでにないものだと評価されました。無論、いくつかの足りない点があるとの指摘も受けました。
最後に、これはもう少し手を加えて、新人賞へ応募すれば、いい結果が狙えるとの言葉もありました。
う~む。この言葉を待っていました。
さっそく、翌日は、朝から小説を手直ししました。
オール讀物新人賞へ応募しようと思います。
この賞からあまたの有名な作家も生まれているし、受講生の中にもこの賞を取った女性もいます。
その彼女から聞くと、文藝春秋社というのは、結構面倒見がいいようです。
ですが、以前、同じように褒められて、応募した作品が1次予選も通過しなかったことがあるので、慢心してはいけません。
この高評価は、この小説教室の講師のものにしか過ぎないのです。
他の読み手から同じような評価があるとは限りません。
とはいえ、久しぶりに褒められたことは、また小説を書くモティベーションを与えてくれたことは間違いないようです。
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