普段喫茶店に入ることはあまりありませんが、参加している英語サークルは、喫茶店で開催されるので、ルノワールというちょっと値段が高め喫茶店には月に2度ほど行きます。
駅前にあるドトールやベローチェといった値段の安い喫茶店に比べるとゆったりとしていて、落ち着けます。
ひと月ほど前にいつもよりちょっと早めに店に入ったら、まだサークルのメンバーは誰も来てなくて、ひとりで紅茶を飲んでゆっくりしていました。
そうしたら隣のテーブルに年齢が20歳くらいでしょうか。
白いフリフリミニスカートのちょっと可愛い女性が座りました。
アイドルグループのメンバーでもおかしくないくらいの可愛らしさです。
一人で座ったのですが、誰かを待っているようです。
友達かボーイフレンドとの待ち合わせでしょう。
まだメンバーが来ていないので、ぼんやりしていると、ウェイトレスに対する注文の声が聞こえてきます。
「サンドイッチとコーヒー」でした。
学生のように見えましたが、コーヒーだけでも600円以上もするのにサンドイッチも頼むって、ちょっと贅沢だなと思っていました。
しばらく経って、サンドイッチとコーヒーが来て、たまたま彼女の方を見ると、上の前歯が一本ないのに気づきました。
かなり目立つところなので、ちょっと不思議に思いました。
可愛らしいのに歯が欠けている。
どうして入れないんだろう。
まだ治療中なのでしょうか。
だが、今は治療中でも仮の歯を入れるものです。
そんな風に不思議に思っていましたが、そのうちメンバーが来たので、いつものサークルのミーティングが始まり、彼女のことはすっかり忘れていました。
約2時間後にサークルが終わるともう彼女はいませんでした。
その女性の可愛らしさと歯の欠けているというギャップだけが残りました。
また最近英語のサークルで同じ喫茶店に行きました。
いつもの時間に行ったので、メンバーが来ていて英語で話し始めました。
途中、他のメンバーが話しているときに、ふと隣の席を見るとひと月ほど前に見た前歯の欠けた女性がいるのです。
もう歯は入っているだろうと思ったので、ちょっと気になって見るとやはり前歯がありません。
1か月間も前歯がないということは治療をしていないということでしょう。
なぜ欠けたままにしているんでしょうか。
お金がないわけではないでしょう。
比較的高めの喫茶店を利用しているのですから。
自分で前歯のないことを可愛いと思っているのでしょうか。
そのときは、やはり同じくらいの女性と話していましたが、回りの友人たちは歯の欠けたことがみっともないから、入れたらと言わないのでしょうか。
そのときも前回と同じようにフリフリミニスカートという可愛らしい格好でしたが、可愛らしいのに前歯を入れないのが謎として残りました。
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