3泊で山形県へ旅行へ行っていました。
久しぶりのブログの更新になります。
予想通りですが、アクセス数は減っていましたね。
やはり毎日の更新が大事なようです。
さて、先日BSを見ていたら、「シリーズ・妖しい文学館」という番組で「あなたの知らない名探偵明智小五郎と怪人二十面相の秘密」という内容のものをやっていました。
江戸川乱歩は、好きな作家なので、録画して後で見ました。
最近では、宮崎駿が口絵を書いた「幽霊塔」という小説を読んだばかりだったので、なおさら関心がありました。
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そのテレビ番組ですが、作家や俳優が出演して、自分の明智小五郎や怪人二十面相への熱い思いを語るというものでした。
そんな中、「D坂の殺人事件」で始めて登場した明智小五郎は、高等遊民として描かれたが、実際には、高等遊民というのは、いなかったという発言がありました。
小説の登場人物として、殺人事件を解決するために設定された存在にしか過ぎないというのです。
解決するためには、時間があって、経済的にも余裕のある存在が必要だったようなのです。
歴史的には、高等遊民というのは、存在しなかったというのです。
高等遊民というは、夏目漱石の小説にも出てくるから、実際、いたのではないかと思っていたので、いなかったという発言には、驚きました。
確かに、推理小説に出てくるような刑事事件を解決する「私立探偵」というのは、いないことはみな知っています。
それをわかった上で推理小説を読んでいます。
実際に存在する私立探偵というは、浮気調査をしたりとかの仕事をしている職業でしょう。
あるいは、時代ものに出てくる正義の味方的な岡っ引きもいないことも事実です。
実際の岡っ引きは、半分やくざ者で庶民の嫌われ者でした。
だから江戸時代は何度も岡っ引き禁止令が出されています。
そんなふうに明治時代や大正時代には、高等遊民は、存在しなかったのでしょうか。
フィクションの中での存在にしか過ぎなかったのでしょうか。
当時の歴史的なことは、わかりません。
でも、現在こそは、高等遊民がいるといえるのではないか。
セミリタイアのブログを見ていると、40代50代でリタイアした人が21世紀の高等遊民ではないかと思えてきました。
経済的にも時間的にも余裕があります。
ブログの内容もかなり知的です。
それに高等遊民と名乗っているブログもあるようです。
これこそ夏目漱石の小説の主人公や江戸川乱歩が描いた明智小五郎のような現在の高等遊民ではないか。
ということは、高等遊民は、過去には存在したかどうかわからないが、現在は存在しているといえるんでしょうかね。