今週一番驚いたニュースは、新幹線の焼身自殺事件でした。
最初、新幹線から煙が出ているというニュースを耳にしたときには、これで新幹線の開業以来の死亡事故なしが終わるのかと思いました。
詳細がわかってくると、年金額が少ないことに不満の71歳の老人の焼身自殺でした。
いろいろニュースをみるとこの男の年金額は24万円とのことです。
最初月24万円ならかなり多い方だと思いました。
よく記事を見ると2か月でこの金額のようで、月だと12万円です。
国民年金の最大額が40年収めて、6万5千円くらいですから、厚生年金でしょう。
ちなみにそしがやが来年からもらう金額にほぼ近いです。
64歳まではこの金額です。
65歳からは、自営業者の国民年金に相当する基礎年金部分が入るので、月20万円くらいになる予定です。
この男は、一人暮らしのようです。
アパートに住んでいたようですが、他に預貯金とかなかったのでしょうか。
35年勤めていたということですが、蓄えはなかったのでしょうか。
71歳ということで使い切ってしまったのかもしれません。
そしがやが一人暮らしだったら、12万円あれば暮らしていけると思います。
アパートの家賃がどのくらいか知りませんが、安いアパートか公営の団地に移れば、5万円くらいで入れるところはあります。
残りが7万円くらいあれば、十分でしょう。
それでも暮らしていけない要因があったのでしょうか。
例えば、難病の治療に医療費がかかるとか。
もしそういうことなら、なぜ生活保護の相談に行かなかったのでしょうか。
福祉事務所は、困った人の相談には、応じてくれるはずです。
自分自身で思いつかなくても、そういう情報をもっていて、適切なアドバイスをしてくれる友人や知り合いはいなかったのかな。
こういう事件が起きると社会から孤立していて孤独な人には、適切なアドバイスをしてくれる友人がいなかったという事例が多いように感じます。
一人で悩んでいる人間に冷静なアドバイスをできる友人や知り合いがいれば、防げたのではないか。
それにしても新幹線で焼身自殺で自分自身だけでなく巻き添えに女性が亡くなったことは、悲しいです。
それにこのニュースを見て、まねする人が出ないことを願うだけです。